▲午前6時の魔法使い▽［完］

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テヒョン先輩はグガのプレゼントが当たり、しょっちゅう色々無くす先輩に無限収納機能付きリュックは良くやったぞって話になった。

シャツも気に入ったみたいで、横でグガは先輩に抱きつかれて鬱陶しそうにしている。




JM｢わ、巻き戻し時計！？｣

JN｢ひゃっひゃっひゃ、珍しいだろ！ちゃんと有効に使えよ〜！｣

YG｢まじか...｣




信じられないほど珍しいプレゼントににこにこと嬉しそうなジミン先輩が、次グガだよー！俺のだから大事にしてね、って促したプレゼント。


JK｢...え、これ、｣

TH｢何処でこれ手に入ったの！？え！？｣

JM｢ふふん、ちゃんと上手ーく使ってね？｣



透明マント。しかもこの紋章は、本物だ。全員慌てふためく中、ジミン先輩ユンギ先輩、ジン先生は余り慌てることなく見ている。

でもこれは、間違いなく死の秘宝のうちの1つだ。



これを持ってるってことは。それをグガに渡したって事は、いや、これは考えすぎ？でもじゃないと渡さないだろう。ぱっとジミン先輩と目が合うと、唇に人差し指を当ててしーって。


...嗚呼、つくづく私たちの家系は信じられないほど珍しいらしい。




YG｢Aも開けろ、それは俺からだな｣

JH｢お互いチェンジした感じだね！｣

『はい...ん？っな、ぇ...え！？』

TH｢ええ！！？ヒョン！！？｣


真っ白な箱の中、出てきたのは1つのオルゴール。しかも紋章は見たことある感じの。



YG｢お前じゃねえと開かねえ筈だ。あの少女の形見だからな｣





ばくばくと音を立てる心臓。震える腕を押さえつけて、ゆっくりと開いたオルゴール。途端談話室を満たす異様な程美しい、人の言葉ではない音楽。

そして、そのオルゴールに収められているベキリーブルーガーネットの組み込まれたブレスレット。



YG｢お前が箒を苦手だったように、エリンも苦手だったらしい。そのブレスレットは、対箒用でな｣



ま、次の飛行術にでも付けてけ。にやりと口元を歪めた先輩が、逃げるように厨房に行くとジン先生を引っ張ってグリフィンドールを出てった。



...対、箒用。



先祖が使えないなんて、初めて知った...そりゃどんだけやっても飛べないか。でもこれで飛べる。何だか嫌いな飛行術がすごく待ち遠しい。





JK｢これで一緒に空の散歩出来るね｣

『...確かに』



にこにこと嬉しそうに一緒に笑ってくれるジョングクに、16年の歳月を経って箒に乗ることを楽しみにしている自分がいた。









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