▲午前6時の魔法使い▽［完］

夙夜夢寐 ページ35

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夙夜夢寐(しゅくやむび)

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23日。クリスマスイブ前夜だからと、先輩たちと先生たちも一緒にホグワーツを飾り付けをした。

どうせならこのまま全員でクリスマスイブを迎えようと、テヒョン先輩が全員をグリフィンドールに集めた。許されるかって？意外にもホソク先輩が許可を貰ってきてくれた。


午前は雪合戦してくったくたになって、午後はチェスとかホグズミード行ったりして楽しかった。けど、今日一日ずっと気になっていることがある。



JK｢A〜、ココアで良い〜？｣

『え、あ、うん。コマウォ...』




ほらまた。じーっと横に座ったグガを見てると、片眉を上げてん？って不思議そうに見つめられた。これだ。これが気になってしょうがない。



グガはいつも優しい。優しいけど、今日はなんだからそれ以上に優しかった。テヒョン先輩が間違って私に雪玉を当てた時、グガは無言で杖を振って反則だと喚く先輩に何十発も雪玉をぶつけた。


ご飯を食べる時も何する時も隣にいるし、ホグズミードじゃ迷子になるよ、って手を引かれたし。先輩たちは微笑んでたけど恥ずかしくてしょうがなかった。





...おかしい。絶対におかしい。





これじゃ嫌でも意識してしまう。恋愛沙汰は人生において今まで無かったから、こんな時私が一体どう思ってるのか、自分でもわからない。

でも、あの暗い森で一人走っていた時、グガの匂いがするマフラーで何とか震える足を動かせた。

抱き締めてくれて、幸せな日常を語ってくれた声に、安堵の涙が零れた。



私にとっての幸せに、この4ヶ月間ずっとグガがいた。小さな幸せも、大きな幸せも。思い返せばずっと、グガは横で笑っている。


今だって、どうしたの、って優しげに目元にシワを作って、優しい声で尋ねる。急激に早くなる鼓動が苦しい。でも、その笑顔が好き。声が好き。


顔に出ないタイプで良かったと、心の底から安堵した。







今日一日ずっと、ジョングガのことが頭から離れなかったのは。ずっと擽ったいものが胸を燻っていたのは。




｢ナムヒョン、それAにいれたココアです。出すから待って下さい｣


ひょい、っとナムジュン先輩の手から私の手に持たせて、杖を振るグガ。




どうにも本気で私は、好意を抱いている。


たった4ヶ月間。居心地の良さも、分かり合えるところも、もっとずっと前から知ってたみたいな感覚。









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夙夜夢寐＿＿一日中夢の中でも思う事

触れた温度が熱い→←運命だと縋ってーJK

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