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開いた口が塞がらない ページ31

*



ウィンターホリデー突入日。


談話室で二人を見送ろうとソファに腰掛けていた私は何故か二人に会えず、仕方なしに後で梟をよこそうと決めて昼食を取りに大広間に行った。

そこで、あんぐりと口を開ける。




『な、ぅん......?』




TH「ひひっ、やーっと来た!!A今日からね、俺らしかいないから何処座っても自由なんだよー!!」

JM「あ!テヒョンアそれ俺のジュース!!」

NJ「やかましいぞクオズ」

JN「何で僕まで〜、あ、おいでAちゃん!」

JH「調子はどう?誰にも絡まれてはなさそうだね〜!」

YG「へえ、お前音魔法が使えるのか」

JK「ヒョンの方が凄いですよ!この間の召喚魔法だって...」





中央のテーブルに集まる集団と、それを微笑ましげに教員席から見守る先生たち。

本当にそれ以外は誰もいない。当たり前だ、ウィンターホリデーだぞ。帰るだろ普通。




TH「何でって顔してるけど、俺らのが何でだからね!?何で帰れないっていってくんなかったの!!」

『ちょ、ちょっと待って下さい!!何で知って...』



言ってない。誰にも言ってないぞ...!!




JK「ユンギヒョンが教えてくれたの。何で一人で過ごそうとする訳、この馬鹿」

『いっ...』




ぱちん、と額に軽い痛み。手を引いてテーブルまで連れてかれ、ユンギ先輩とグガの間に勢いよく座らせられる。満足気に腰を下ろすグガは、あれ、前みたいな...



『や、あの、何で先輩が知ってるんですか』


YG「あ?お前、知らなかったのか?俺は気付いたけど」




ほれ、って見せられたブレスレット。ベキリーブルーガーネットに輝く、ブレスレット。それは、あの魔法使いの一族の中でも彼の子孫にしか渡していない。貴重な鉱石の、ブレスレット。


この人が、あの魔法使いの子孫。




YG「一族全員からお前が入学するから死んでも守れって。吠えメール来た時は呪ってやろうかと思ったけど...お前は知らなかった訳ね」



へえ、って心做しか不機嫌そうな顔。誰だって吠えメールを寄越されたらそうなる。軽く謝ってみたら、何がおかしいのか吹いた。

なに、こんなに笑う先輩なのか?




YG「ふーん、もっと気取ってる奴なのかって想像してたけど...お前なら気にかけてやる」



グガと同じくらいな、って真っ白な歯茎を見せて笑う先輩は、やっぱり優しい人。この人も、暖かな人。




私の一族たちが彼の先祖を許した理由が、それだけでわかった気がした。






*

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設定タグ:BTS , ジョングク , ハリーポッターパロ   
作品ジャンル:ファンタジー
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▲たると▽(プロフ) - Nightsさん» まずはご返信が遅れてすみません!宝石の色味などにはこだわっていたので、良かったです。作者自身もハリポタが大好きなので、凄く嬉しいです、コメントありがとうございます...! (2022年9月7日 11時) (レス) id: 53fe41528b (このIDを非表示/違反報告)
Nights(プロフ) - 馴染みのない宝石の色が多くで、調べたところどれも素敵な色でした……!ハリポタの世界観を壊さずに表現していて凄かったです!! (2022年3月31日 15時) (レス) @page1 id: 5ba492e76b (このIDを非表示/違反報告)
▲たると▽(プロフ) - Kさん» 返信遅くなりました汗コメントありがとうございます!思ってたよりも好評だったので、今月中に新シリーズか番外編を出そうと思います。ご要望できる限り反映させますので、お待ちください(* ´ ` *) (2020年11月21日 8時) (レス) id: 53fe41528b (このIDを非表示/違反報告)
K(プロフ) - とってもとっても満足でした!ハリーポッター大好きで、さらに面白く捻ってあって最後まで楽しめました!続編とか対悪みたいなのも期待しちゃったりして、、、ハリーポッターネタガンガン出してくれると泣いて喜びます!これからも応援してます! (2020年11月19日 17時) (レス) id: ae5af89168 (このIDを非表示/違反報告)
▲たると▽(プロフ) - マミさん» 初めて書いた作品なので色々おかしな所もあったのですが、沢山悩んで書いて良かったです!凄く褒めてくださって、励みになります。コメントありがとうございます(* ´ ` *) (2020年11月18日 11時) (レス) id: 53fe41528b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:▲たると▽ | 作成日時:2020年7月8日 2時

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