グリフィンドール ページ3
*
テーブルに現れた大皿の料理も消え、パン・シヒョク校長先生の変な音頭で占められた入学式。
監督生に着いて動く階段を上り、談話室への扉の前まで来た。太った婦人って言うらしい。監督生が彼女に合言葉を言えば扉が開いた。
赤を基調とした談話室は暖かみがあって落ち着く。良かった、随分高い所だから良く眠れそう。
「女子の部屋は右だ。男子は左。いいね?男子がこっちの階段を上ろうものなら魔法が発動するから気をつけるように」
凄いなあ...どうなるんだろう。
「気になるの?」
『うん。...うん?』
いつの間にか横にいたブロンドの髪の人と、焦げ茶色の髪の人。どっちも綺麗な顔立ちをしてる。
『はて、先輩ですか?』
「俺はね!こっちは君と同じ新入生のジョングク!ね、どうなるか知りたい?」
「知ってるんですか?」
わ、声まで綺麗な子だな。そういえば赤の目は優秀な人が多いんだった。紫は歴史を作り上げる人が多い。
「うん。1人だけ興味本位で上ろうとして...」
『して...?』
「...1週間頭上に"僕は女子寮に侵入しようとした愚か者です"って文字が点滅してた」
思い出しても酷かったらしい顔で、首を横に振るとこっちを見てにっこりと笑う。
「俺はキムテヒョン、2年だよ」
「...チョンジョングク」
『ユン・Aです』
差し出される手を握れば、そのまままじまじと目を見られる。そんなに珍しいだろうか。
『ベキリーブルーガーネット。白熱灯と太陽で色が変わる...だけど感情の変化や角度でも多彩な色を見せる事がある』
『見るのは初めてですか?』
TH「そもそも色変わりの目は珍しいんだよ。時折同系色で違って見えることはあるけど、Aちゃんみたいに全く異なった色を見せる事はほぼ無い」
JK「生まれの国は?」
テヒョン先輩が俺は田舎の方だよ、紫炎の国のねって言うとジョングクくんがそれって危ないとこじゃないんですか?って聞いた。
紫炎の国って確か、何百年も燃え続ける紫の炎がそこら中にあるってとこ?
TH「うん。紫炎の国で生まれた人は触っても平気なんだ。そうじゃない人が加護もなしに触れたら、そりゃ灰になっちゃうけど」
とんでもないな。
ジョングクくんが死ぬほど引いた目でにこやかに解説する先輩を見ている事に気づかないのだろうか。
TH「あ、それより座って座って、何飲む?紅茶で良い?」
燃え盛る暖炉の前、ソファに三人で腰掛ける。
*
512人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「BTS」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
▲たると▽(プロフ) - Nightsさん» まずはご返信が遅れてすみません!宝石の色味などにはこだわっていたので、良かったです。作者自身もハリポタが大好きなので、凄く嬉しいです、コメントありがとうございます...! (2022年9月7日 11時) (レス) id: 53fe41528b (このIDを非表示/違反報告)
Nights(プロフ) - 馴染みのない宝石の色が多くで、調べたところどれも素敵な色でした……!ハリポタの世界観を壊さずに表現していて凄かったです!! (2022年3月31日 15時) (レス) @page1 id: 5ba492e76b (このIDを非表示/違反報告)
▲たると▽(プロフ) - Kさん» 返信遅くなりました汗コメントありがとうございます!思ってたよりも好評だったので、今月中に新シリーズか番外編を出そうと思います。ご要望できる限り反映させますので、お待ちください(* ´ ` *) (2020年11月21日 8時) (レス) id: 53fe41528b (このIDを非表示/違反報告)
K(プロフ) - とってもとっても満足でした!ハリーポッター大好きで、さらに面白く捻ってあって最後まで楽しめました!続編とか対悪みたいなのも期待しちゃったりして、、、ハリーポッターネタガンガン出してくれると泣いて喜びます!これからも応援してます! (2020年11月19日 17時) (レス) id: ae5af89168 (このIDを非表示/違反報告)
▲たると▽(プロフ) - マミさん» 初めて書いた作品なので色々おかしな所もあったのですが、沢山悩んで書いて良かったです!凄く褒めてくださって、励みになります。コメントありがとうございます(* ´ ` *) (2020年11月18日 11時) (レス) id: 53fe41528b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:▲たると▽ | 作成日時:2020年7月8日 2時