【サンリオ男子】ずっと隣で【水野祐】 (ページ6)

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5話ページ6

次の日のお昼は薫が委員会だったから中庭で1人でのんびりランチ

パンやらお菓子やら飲み物をたくさん広げて好きなものをポカポカの太陽の下で食べるお昼は格別

クリームパンを口いっぱいに頬張り至福のひと時を味わっていたら遠くからキャーキャーと騒がしい声が聞こえてきた

また水野くんとかだろうと思いそちらに目を向けると見事に的中

水野くんの他にも4人男の子がいて、その中に見知った顔もちらほらあった

長谷川くんと吉野くんは知ってるけどあと2人は…確か生徒会長の源先輩と、入学式で騒がれていた西宮くん……だったっけ？

イケメン５人が集まると迫力が相当なものだな、なんて思いながらいちごオレを飲んでいると、こっちに気づいた長谷川くんが笑顔でブンブンと手を振った

なんかほんと長谷川くんって同い年とは思えないくらい可愛いな、と緩むんだ顔で長谷川くんに手を振り返した

満足したように4人の後を追いかける長谷川くんを見送り、私もまたパンを食べ始めた

そういえば今コンビニでポムポムプリンのロールケーキが売ってるとか弟が言ってたっけ

(帰りにコンビニ寄って、売ってたら長谷川くんにあげようかな)

スマホを出し【ポムポムプリンロールケーキ】と打ち込んで出てきた画像を見て見ると、そこには可愛らしいパッケージのロールケーキが写っていた

『可愛い』

「何が可愛いの？」

突然振ってきた頭上からの声に勢いよく顔を上げた

『水野くん？！あれ…さっき長谷川くんたちと……』

「今日は康太たちと昼食べる予定だったんだけど、急遽予定変更。山瀬さんと食べようかなって思って」

ニコッとこっちを向きながら言う水野くんになんで私と？という疑問しか浮かんでこない

「山瀬さんさ、昨日康太に色々言ってたじゃん？あれが康太にとって凄く嬉しかったみたいで、あの後から山瀬さんのこと凄く聞かれてさ。でもよくよく思えば山瀬さんと話したことって全然ないし、俺も山瀬さんと色々話して見たいなーって思ったわけよ」

そう話す水野くんの顔はとても優しくて、そんな顔もするんだなって内心少し驚いた

『確かに話したことなかったね。水野くん凄く人気者だから少し近寄りづらいところあったし』

苦笑してそう言うと、水野くんは口を尖らせて拗ねたような顔でこっちをじーっと見た