27*昨晩はお楽しみでした ページ28
目が覚めると、暗い部屋にカーテンからはみ出た光が差し込んでいる。
寝返りを打とうと身体をよじる。
腰というかもう体全体が怠くてズキズキと痛む。
それもこれも全部この隣で寝ている至のせいなんだけど。
「いーたーるー」
ほっぺたを試しにつついてみたけど、すやすやと寝ていてびくりともしない。
こんなイケメンで可愛い顔して寝てるけど中身は割と性格悪くて。
それが至だったのに、昨日の彼は彼じゃなかったみたい。
「はじめて、至で良かったな。」
彼の寝顔を見つめて、こそっと呟いた。
寝顔可愛すぎる･･･
なんて考えていたらごそごそと至が動き出して、
「そんなこと俺の顔見つめて言わないでくれない？」
長いまつげが動き、目がばっちりと合ってそのまま正面で抱きしめられる。
「至！？恥ずかしい、から
･･･っやっ！」
「あーくそ。なんでそんな可愛いんだよ」
「可愛く、ないです」
「俺の彼女なんだから可愛い」
「は、はい」
ぎゅっ、と抱きしめる力が強くなる。
昨晩は疲れてそのまま寝てしまったから、お互いの肌が直に密着するわけで。
「やっぱり恥ずかしいよ」
「昨日散々俺に見られたのに？」
「･･･バカじゃないの」
「ふーんそういう事言う奴にはこーだ。」
至の顔が少しずつ近づいてきて、キスされると思って反射的に目を閉じる。
静かな室内に至が近付いてくる音が響き、どくどくと心拍数が上がっていくのが自分でもわかる。
「いたっ！？」
突如デコピンをされて目を開ける。
「あーもうバカはどっちだよ。そんな顔される俺の身にもなれ。」
至は顔を真っ赤にして手で覆っていた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 791人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
re:2(プロフ) - 龍生さん» ありがとうございます汗 少しずつですが回復しているので気長におまち頂けたら嬉しいです！ (2017年9月29日 21時) (
レス) id: f21926f85f (このIDを非表示/違反報告)
龍生(プロフ) - ちょっとでも早く体調が治ること願ってます！ (2017年9月24日 9時) (レス) id: 47a4f60fb7 (このIDを非表示/違反報告)
ここあ@大神晃牙激推し(プロフ) - re:2さん» もちろんです！！いつまでも待ってます！ (2017年8月18日 13時) (レス) id: 0caa06d0f0 (このIDを非表示/違反報告)
re:2(プロフ) - ここあ@大神晃牙激推しさん» お気に入り登録までありがとうございます！のろま更新ですが、これからもお付き合いして頂けたら幸いです！ (2017年8月16日 14時) (レス) id: f21926f85f (このIDを非表示/違反報告)
re:2(プロフ) - 神崎 雨音さん» コメントありがとうございます！亀更新ですがお付き合いして頂けたら幸いです！ (2017年8月16日 14時) (レス) id: f21926f85f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：re:2 | 作成日時：2017年7月16日 1時
