傷薬 2

番外編 -END- ページ50

　
今日は、慎くんと2人きりでの仕事だ

雑誌で私たちの特集をしてくれるらしく、撮影やらインタビューやらで朝からスケジュールが組まれていた

「2人での撮影久しぶりじゃない？」

「確かに」

「なんか緊張してきちゃった」

「今までたくさんペアの撮影してきたのに？笑」

「だって付き合ってからは初めてだもん。それにこの衣装…なんかあれっぽい…」

「あぁ、それ俺も思った笑」


白いワンピースの私と
スーツを姿の慎くん

そのコンセプトを意識しているのか
していないのかは不明だが、なんだか結婚式のようだった


［撮影はじめまーす］


スタッフの掛け声と共に撮影が始まり
シャッター音がスタジオに響く




「では、最後にお互い向き合ってキープお願いします！」
　
「こうですか？」

「いい感じです！！そのままでお願いします」

私と慎くんがお互いに目を真っ直ぐ見つめると
カメラのシャッターが切られた


シャッター音が数回鳴った後
慎くんの顔が私の耳もとに近づいてくる




" いつかAが本物のドレス着るときも俺が隣だといいな "




プロポーズのような言葉に思わず胸が高鳴る


私の衣装がウェディングドレスだと錯覚する程
幸せな未来が私の中で見えた気がした



そこで再びシャッター音が聞こえて我に帰ると、
カメラマンさんが満足そうに笑っていた


「すごく良い写真が撮れました」




その瞬間を納めた写真には
THE RAMPAGE 七瀬 A 史上最高のショット
と、一時期話題になった程幸せそうな顔をしている私が居た


　
　
　
　

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Q.七瀬 Aにとって長谷川 慎とは

A.傷薬のような存在


Q.長谷川 慎にとって七瀬 A とは

A.ずっと側にいて欲しい人



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