脱皮 1 ページ21
「慎くん」
久しぶりにしっかりと目を合わせて
目の前に立った気がした
「…拓磨、前言ってたショップ教えて」
私の声は確実に聞こえているはずなのに
私の横を過ぎ去る慎くん
「いいけど…ナナ呼んでるよ?いいの?」
「別にいい」
「慎くん、話がしたい」
「…行こう、拓磨」
「えっ?でも…」
「いいから行くよ」
「ごめんなさい、たっくん。慎くんの事少しだけ借りていいですか?」
「俺は全然いいけど…」
ただならぬ私達の雰囲気に
たっくんは狼狽えていた
「慎くん、本当に少しだけでいいの。終わったらどこでも行っていいから。お願い」
「…」
「あっ…じゃあ俺帰るね。また明日」
そう言ってたっくんは部屋を出て
私たち2人きりになった
「…何?」
「慎くん、嫌な思いさせて本当にごめんなさい」
「だから別にいいって。勝手にしてって言ったじゃん」
「…私のせいでこうなってしまったのは分かってる。でも、これ以上慎くんが離れていくのが嫌なの。私の話聞いてほしい」
「なに?俺と一緒にいる必要が無くなったとかそんな話?そういう話なら別に聞きたくないから」
「違う」
「だったら何で俺のこと避けてたわけ?」
「慎くんのこと好きかもしれないって思ったから」
私は意を決して目を逸らさずに本当のことを言い切った
「…どういう意味」
「私、慎くんの事メンバーとしてじゃなくて異性として好きなのかもしれないって、そう思ったの」
慎くんはかなり動揺しているようだった
「でも、私今まで好きな人なんて出来たことがなかったから、その気持ちが確実なものだとは言い切れなくて…色々戸惑っちゃって慎くんのこと避けた。本当にごめんなさい」
「…それで俺にどうして欲しいの?」
突然の私の言葉に慎くんは驚いていたし
どこか、悲しそうな表情をしていた
「…正直、今も自分の気持ちが本当に正しいものなのか分かってない。だから、私の答えが出るまで待っていて欲しいの」
「俺が待っていたとして今後俺らの関係が何か変わるわけ?」
「関係がどう変わるのか分からないし、寧ろ、私がこの曖昧な気持ちを無視して今まで通り過ごせばいいのかもしれない。だけど、中途半端なことしたくないって思ったの。私の中で慎くんの存在がすごく特別で大切だから、ちゃんと向き合いたい。だからお願いします、私に時間をください」
私は深く頭を下げた
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
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タルタリ(プロフ) - m-さん» 読んで頂きありがとうございます!是非是非お楽しみください^ ^ (2022年11月5日 23時) (レス) id: bcb8e1b2ca (このIDを非表示/違反報告)
m-(プロフ) - とても面白かったです(^^)番外編も楽しみです^^ (2022年11月5日 20時) (レス) @page44 id: f51c166963 (このIDを非表示/違反報告)
タルタリ(プロフ) - myonさん» 楽しみにして頂きありがとうございます!ゆっくりの更新にはなりますが完結までしっかり更新しますので是非楽しんでください(TT) (2022年10月31日 1時) (レス) id: bcb8e1b2ca (このIDを非表示/違反報告)
タルタリ(プロフ) - あんころ餅さん» 楽しみにして頂きありがとうございます!ゆっくりの更新になってしまいますが完結まで是非楽しんでください(TT) (2022年10月31日 1時) (レス) id: bcb8e1b2ca (このIDを非表示/違反報告)
myon(プロフ) - お話が更新されること、こっそり楽しみにしていました^^笑 ありがとうございます^^ 次回も、気長に、楽しみに、待っています♡ (2022年10月21日 23時) (レス) @page36 id: 358f738bff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:タルタリ | 作成日時:2022年2月12日 14時