磁石 ページ10
イヤホンからガンガンと流れる音に助けられ、
現実の世界と壁を作る
「Aオンニ！その癖やめなよ」
「あっ、ちょっと！返してよ！」
ヘリンに取り上げられたイヤホンに
手を伸ばして取り返す
「ストレス溜まるたびに大音量で音楽聴くの、耳悪くするからやめてって何回も言ってますよね？」
「良いじゃん別に」
「歌手は耳が命なんですからね？」
「歌手は耳が命…私はどうだろうね」
「え？」
「わたしの場合、耳より…顔？」
「…ホシ先輩が言ってたこと気にしてます？」
「ううん、気にしてない。よく言われてる事だし。そもそも、あんなやつが言ってた事なんて気にしたくもない！！！」
「あんなやつって…同い年だとしても先輩なんですからね？」
「あ〜、せっかく精神保ってたのにヘリンのせいで思い出したじゃん！クォンスニョンのあの目つき！！」
「そんなAに悲報です」
ヨルムがスアオンニと共に束ねた紙を持って練習室へ入ってきた
「リパケの活動期間。SEVENTEEN先輩と被ってるんだって」
「…まじ？」
「まじ。今度は問題起こさないでよ？」
「私が起こしてないもん。クォンスニョンが先に喧嘩売ってきたんじゃん」
「前はジョンハン先輩が丸く収めてくれたから良かったものの、ジョンハン先輩が居なかったらどうなってたことやら…次会ったらちゃんと謝っておきなよ？」
「でも、！」
「A。あんな言われ方してムカつくのもすごく分かるけど、ここは穏便に済まそう。ね？」
「…分かった。ちゃんと謝るよ」
ヨルムとスアオンニに諭されて首を縦に振った
ヘリンから取り返した
イヤホンを再び耳に差し込む
あんなにムカつくのに
イヤホンから流れる曲はSEVENTEEN先輩の曲
嫌でも気づいてしまう、クォンスニョンの声
楽しそうに踊って、楽しそうに歌う
私には真似できないこと
やっぱりムカつくやつ
あんな風に最悪な出逢いをしていなかったら
純粋にこの声を聴くことができたのに
騒つく心を抑えて、さらに音量を上げた
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーアイテム
革ベルト
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あずきいろ
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タルタリ(プロフ) - hohbelover09さん» 読んで頂きありがとうございます（ ; ; ）更新は不定期ですが、頻度をあげれるように頑張ります！！ (2022年12月11日 9時) (
レス) id: bcb8e1b2ca (このIDを非表示/違反報告)
hohbelover09(プロフ) - めちゃめちゃ好きです…🤭これからも更新頑張ってください！！ (2022年12月11日 9時) (レス) @page14 id: d0b4ef2d80 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：タルタリ
| 作成日時：2022年11月25日 18時
