あの子になれなくて

ヒポチ ページ7

「クラヤ、ここの歌詞もっと強く発音できるか？」

「うん。やってみる」

「ヌナ、ここはもっと流すようにがいいかも」

「了解、ボノナ〜」

「クラ、ここの歌詞はもっとはねる感じって前も言ったじゃん」

「そうだった。ありがとミンギュ」

私はダンスが苦手で、歌もそこそだったがラップで才能をみつけることができた。でも、初めからラップが出来たわけじゃなくて、ヒポチのみんなに助けられながら私の居場所をみつけたのだ。


ユナはパフォチで
私も憧れる憑依型のダンスで毎回圧倒される。
でも、ウジオッパはボカチに欲しかったみたいで今でもホシオッパにユナをボカチにって説得しているみたい。


「クラ、ラップは良いとしてダンス大丈夫なのか？今回曲調はゆっくりだけど、動線が複雑でフリ入れ大変だろ」

「んー、まぁなんとか頑張ってます」

「ホシヒョンに怒られるところまでは目に見えてるけどね」

「ミンギュはスンチョルオッパみたいに心配してくれないわけ？ひどいやつだ」

そう言ってミンギュを叩くと

「ほんと、ユナとは全然違うね！」

私の嫌いな言葉が返ってくる。

「そんなの私が1番知ってるよ」

「やー、キムミンギュ。お前ユナとクラ後ろ姿たまに間違えるくせに何言ってんだよ笑」

「だって、あんなに似てたら間違えるよ」

「あー、でもウォヌヒョン絶対に間違えないですよね」

「うん、間違えない。だってユナとクラは違うから」

「だからその話してんだよ、今、笑」

「ユナクラ仕分けの素人に見分けるのはまだ早い」

そう言って笑いながら私をみるウォヌオッパの目はやっぱりユナを見つめる目とは違う。


「俺らもユナとクラと出会って長いわ！」

「なんか悔しい〜」

「ヌナたちを見分けるには修行がいるんですか？」

なんて話しているオッパたちの声なんて全然頭に入ってこなかった。

完璧の片割れ→←97line集合

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ラッキーカラー

あずきいろ

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