ピンクのチューリップ1 -ウォヌ- ページ34
自信がなさそうな小さな背中。
笑うとうっすらと出るエクボ。
少し高めのかすれた笑い声。
そして、いつも強く握りしめていた綺麗な手。
クラは周りから明るいやつだと言われていたけど、俺にとってのクラの印象は消えてしまいそうなくらい「儚い」というものだった。
デビューしてはじめての2人の誕生日のこと。
俺はこの日からクラを見ると苦しくなった。
「「「お誕生日おめでとう！ユナ！クラ！」」」
「ありがとう〜みんな〜」
「これ、俺らからのプレゼント！！」
「え！これ今開けていい？？」
「も〜、クラ落ち着いてよ笑」
「ユナ何でそんなに冷静なの〜！早く開けよう！！！」
「うん、開けよっか！」
2人は嬉しそうにプレゼントの包装を破いていく。
「え！これ私が欲しかったやつだ！」
「そうだよ！ユナが欲しいって言ってたスニーカー！どう気に入った？クラとお揃いだよ！」
ドギョムが自慢げに話す。
「本当だ〜ありがとう！みんな〜」
「クラも気に入った？ユナとお揃い！」
「…あ、うん！！！気に入った！みんなありがとう〜可愛いスニーカーだね」
「サイズもぴったしでしょ？97Lineのみんなで買いに行ったんだよ」
「ありがとう、ミンギュ」
ユナがミンギュの頭を撫でてミンギュは尻尾をブンブン振っている。
クラは幸せな誕生日なはずなのに少し浮かない表情だった。
俺たちは大切なことに気付いていなかった。
このプレゼントはユナが欲しいものであって、クラが欲しいものとは違うということに。俺たちは勝手にクラはユナと同じものが好きと思い込んでいたのだ。
もちろんみんな悪気があったわけではない。
でもこの俺らの無神経さがクラを傷つけたのだ。
泣きそうになるのを必死に堪えて笑顔を作るクラを俺は見ていられなくて、宿舎を出た。
適当にぶらぶら歩いていると
花屋のピンク色のチューリップが目に入った。あいにく財布を持っていなかったのでただ眺めていると
「お兄さん少し辛そうな顔をしてるね。このお花あげるから元気出しなさい」
「…え？」
「彼女にプレゼント？実はね、チューリップの花言葉は「思いやり」なの。だから私も思いやりであなたにあげる。それをあなたは「思いやり」で彼女にあげて？ね？」
花屋のおばさんが優しく微笑みチューリップを一輪差し出す。
「…ありがとうございます。必ず渡します」
俺は走って宿舎に戻った。
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーカラー
あずきいろ
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タルタリ(プロフ) - よつばさん» SEVENTEENは個性バラバラでどこを選んでも間違いないので迷いますよね〜(TT)ジュンとスンチョルという意見が割と多めな気がします^_^コメントありがとうございます！参考にさせて頂きますね(^^) (2020年8月16日 22時) (
レス) id: 2393545377 (このIDを非表示/違反報告)
よつば(プロフ) - 私はクプスさん、じゅんぴ、ディノちゃん推しです！ (2020年8月16日 22時) (レス) id: 74e5aa9bec (このIDを非表示/違反報告)
タルタリ(プロフ) - にょ。さん» ドギョムいいですよね(TT)今後ドギョムの切ない話なんか書けたらいいなぁなんて思ってます！教えてくれてありがとうございます〜^_^ (2020年8月14日 21時) (レス) id: 2393545377 (このIDを非表示/違反報告)
にょ。 - 私はドギョムペンです!!!背後にほしじゅんいますけど、笑デビューから変わらず好きなのはドギョムくんです!!!もうドギョムくんしか勝たんです、笑 (2020年8月14日 20時) (レス) id: 29224f56f6 (このIDを非表示/違反報告)
タルタリ(プロフ) - Uniさん» 更新楽しみにしてくれてウジくん良いですよね〜^ ^この話を誰を主にメインにしようかと考えたときすぐウジが浮かびました^_^続編もよろしくお願いします！ (2020年8月14日 7時) (レス) id: 2393545377 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：タルタリ
| 作成日時：2020年8月9日 1時
