絡まる糸は戻せない ページ30
「お前今なんて言った?」
さっきまで騒がしかった撮影現場の楽屋が、ミンギュの低くい声で静まり返った。聞こえるのはジーっという空調の音だけだ。
「聞こえなかった?面倒くさいから私にかまうなって言ってんの!!!」
「おい、ミンギュもクラもどうしたんだ。」
スンチョルオッパが私たちの間に入り込む。
「お前調子になるなよ。最近ずっと暗い顔して、それなのに大丈夫って笑って。俺はお前を心配して言ったんだぞ。何かあったのかって。何かあったら俺に相談してみろって。海でお前みんなに話すって言ったよな?あれ嘘だったのかよ」
「心配してるなんて嘘だよ。ミンギュは私を心配してるフリをしてるだけ!!!」
「おい、クラ落ち着けって。何があったんだ?オッパに話してくれないか?言わないと分からないこともあるだろ。」
「は?何があったって?今さらなんなの?スンチョルオッパはいつも私を見てるようで見てないじゃない!言わないと分からないこともあるって?何回も言おうと思ったよ!あの日だって、、、私が勇気を出して言おうと思ったのに、みんなユナばっかり…。みんなユナにベッタリで、私なんて眼中になかったじゃない。こんなに苦しいのに気付いてもらえなかった。」
「クラ、、、ごめん」
ユナが悲しそうに私を見る。
「ごめん?謝らないでよ、私が悪者みたいじゃない。私ユナの双子になんて生まれなければよかった」
「おい、クラ言い過ぎだ」
「ハニオッパ言ったよね、私にいい子だって。でもね、そんなことないよ。私ずっとユナになりたいって思ってた。ユナはか弱くて完璧な姉。私はおとぼけで明るい妹。みんな心配するのはユナだった。心配してもらえるなら怪我をしたのも私だったら良かったのにって思ったよ」
みんなショックな顔をして私を見る。
「みんなさ、もし海でユナと私が同時に溺れたら先にどっちを助ける?きっとみんなユナから先に助けると思う。でもね、知ってた?ユナは水泳がとっても得意で、私は一切泳げない。目に見えてるものが全てじゃないよ。」
私は自嘲気味に笑う。
目が回ってきてうまく息が吸えない。
地面に倒れて、今言った言葉を冷静に振り返る。とっても酷いこといった。謝らなくちゃ
「...........ひゅっ、はー.....はっ......はぁ…ごめんなさい…」
瞼を閉じる前に見たのはウォヌオッパの悲しい顔だった。
- 金 運: ★☆☆☆☆
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あずきいろ
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タルタリ(プロフ) - よつばさん» SEVENTEENは個性バラバラでどこを選んでも間違いないので迷いますよね〜(TT)ジュンとスンチョルという意見が割と多めな気がします^_^コメントありがとうございます!参考にさせて頂きますね(^^) (2020年8月16日 22時) (レス) id: 2393545377 (このIDを非表示/違反報告)
よつば(プロフ) - 私はクプスさん、じゅんぴ、ディノちゃん推しです! (2020年8月16日 22時) (レス) id: 74e5aa9bec (このIDを非表示/違反報告)
タルタリ(プロフ) - にょ。さん» ドギョムいいですよね(TT)今後ドギョムの切ない話なんか書けたらいいなぁなんて思ってます!教えてくれてありがとうございます〜^_^ (2020年8月14日 21時) (レス) id: 2393545377 (このIDを非表示/違反報告)
にょ。 - 私はドギョムペンです!!!背後にほしじゅんいますけど、笑デビューから変わらず好きなのはドギョムくんです!!!もうドギョムくんしか勝たんです、笑 (2020年8月14日 20時) (レス) id: 29224f56f6 (このIDを非表示/違反報告)
タルタリ(プロフ) - Uniさん» 更新楽しみにしてくれてウジくん良いですよね〜^ ^この話を誰を主にメインにしようかと考えたときすぐウジが浮かびました^_^続編もよろしくお願いします! (2020年8月14日 7時) (レス) id: 2393545377 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:タルタリ | 作成日時:2020年8月9日 1時