あの子になれなくて

手を伸ばす ページ26

何気ない練習風景。


「今日も頑張ろうな」

ぎこちないままのホシオッパが私に声をかける。

「うん！頑張るね！」

私もぎこちなく返す。
ぎこちないのも今日で最後だ。今までのことを話したら優しいホシオッパなら辛かったねって10時10分の目で私を見てくれると思う。


「みんな！後で話したいことがあるの、練習終わったあと時間欲しい！」

「分かった〜」

「なんの話？クラが急に改まって話なんて〜」

「ヌナがチキンでも奢ってくれるんですか？」

「スングァナ、食べ物のことばっかり考えないでよ笑 奢りませ〜ん」

「チキンを食べながら話をしたらいいんじゃないですか？」

「ディノヤ、ナイスアイディア出してこないでよ笑」

「賛成〜笑」

「ハニオッパも賛成〜じゃないから！」


今日で苦しい思いから解放されると思うと気が楽だった。そして、みんなに手を伸ばしかけたその時だった。



ﾊﾞﾀﾝｯ！！！！！！


大きな音がして振り返るとユナが足を押さえて床に倒れていた。




みんな一斉にユナに駆け寄る。


「ユナ、どうしたんだ！！！」

「足挫いちゃった」

「おい、誰かマネージャー呼んで車回してもらって！」

「ヌナ…大丈夫？？」

「ユナ！！痛い？氷持ってくる？？」

「ユナ、大丈夫か？？」

「ウォヌオッパ、大丈夫だよ」

焦っているみんなを余所にウォヌオッパはユナをお姫様抱っこする。

私は急いで氷の入った袋をウォヌオッパに渡す。

「ありがと」


結局、ユナと一緒に病院に行くのはユナが1番懐いているウォヌオッパの方がいいと判断し、ユナとウォヌオッパは病院へ向かった。




どんよりとした宿舎の中に
スンチョルオッパの携帯の着信音が鳴り響く。



「うん、うん、重度の捻挫？骨は折れてないんだよな？良かった。そうか、気をつけて帰って来いよ」

「ユナどうだって？」

シュアオッパが心配そうに話しかける

「幸いなことに全治１ヶ月くらいの捻挫ですんだらしい。カムバックには間に合うよ」

「はぁ、よかった！でも１ヶ月はユナの介助が必要だね。みんなで協力して助けなきゃ。」

「ヒョン！もちろんですよ！ユナのお世話任せてください」

「えーい、出ましたよミンギュヒョンのユナヌナにひっつきたい病」

「ディノヤ！！俺の優しさになんてこと言うんだよ〜」

「はいはい、そうですね〜」

「クラ。ユナがいない間しっかり頑張るんだぞ」

リーダーらしい言葉に

「うん…頑張るね！」

正解の言葉で返す。

繰り返す→←希望の光

• 金　運: ★☆☆☆☆
• 恋愛運: ★★★☆☆
• 健康運: ★★★★★
• 全体運: ★★★☆☆

ラッキーカラー

あずきいろ

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