崩れ始め ページ21
「おい、いい加減にしろよ。やる気あるのか?やる気ないなら帰れよ」
いつもは優しいホシオッパの珍しい怖い声が練習室に響き渡る。
「ごめんなさい。もう一回だけお願いします」
「クラ。ステージ本番ではもう一回は使えないんだ。クラは昔からダンスが苦手だったけど上手くやってきたじゃないか。それなのにどうした?最近は腕や足に力も入ってないしフリの覚えも悪い。やる気ないのか?」
「ホシ。言い過ぎだ。」
「ヒョン、だってユナは普通にできるのにクラは!!!……ごめん言い過ぎた。頭冷やしてくる」
そう言って練習室を出て行くホシオッパ。それを追いかけるウジオッパ。本当は追いかけて謝りに行くべきだが、ホシオッパを失望させてしまったことに頭がパニックになって上手く動けないでいた。
「ごめんなさい。ごめんなさい。」
「クラ、大丈夫だよ。頭上げて?ね?後で私と練習して、完璧にしてからホシオッパに謝りに行こう?」
「ホシだって必死なんだ、分かってあげてほしい」
私は結局完璧にすることなんて出来ないんだ。
ユナは優しさで言ってくれた言葉だが私にはすごく苦しい言葉で、胸に突き刺さる。
最近は痩せることに必死で食事を取ることが怖くなり、ご飯もロクに食べることができなくなっていた。そのせいで睡眠薬の副作用がきつくでてしまっていたのだ。
「クラ、顔色悪いよ?体調悪い?」
ドギョムが心配そうに顔を覗いてくる。
「ううん、びっくりしちゃっただけ。大丈夫」
必死に笑顔を作る。
「体調が良くなかったらすぐに言うんだぞ」
スンチョルオッパが頭を撫でてくれる。
いつもは心地よく感じるオッパの手も何故だか今は心地よくなくて、頑張らなきゃ必要とされなくなるということしか頭になかった。
いつも余裕なユナが羨ましい。
ユナの立っている地面は強くて頑丈なのに
私の立っている地面は崩れ始めていて、今にも落ちていきそうだった。
ユナになりたい。
「クラ。お前はユナにはなれないんだ。俺らにどうして欲しい?」
ウォヌオッパが悲しい顔で。今にも消えそうな小さな声で。私に話しかける
「ユナになれるなら何もいらない。お願いだからユナにならせてよ。」
ウォヌオッパは悲しい顔で練習室を出て行った。
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
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あずきいろ
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タルタリ(プロフ) - よつばさん» SEVENTEENは個性バラバラでどこを選んでも間違いないので迷いますよね〜(TT)ジュンとスンチョルという意見が割と多めな気がします^_^コメントありがとうございます!参考にさせて頂きますね(^^) (2020年8月16日 22時) (レス) id: 2393545377 (このIDを非表示/違反報告)
よつば(プロフ) - 私はクプスさん、じゅんぴ、ディノちゃん推しです! (2020年8月16日 22時) (レス) id: 74e5aa9bec (このIDを非表示/違反報告)
タルタリ(プロフ) - にょ。さん» ドギョムいいですよね(TT)今後ドギョムの切ない話なんか書けたらいいなぁなんて思ってます!教えてくれてありがとうございます〜^_^ (2020年8月14日 21時) (レス) id: 2393545377 (このIDを非表示/違反報告)
にょ。 - 私はドギョムペンです!!!背後にほしじゅんいますけど、笑デビューから変わらず好きなのはドギョムくんです!!!もうドギョムくんしか勝たんです、笑 (2020年8月14日 20時) (レス) id: 29224f56f6 (このIDを非表示/違反報告)
タルタリ(プロフ) - Uniさん» 更新楽しみにしてくれてウジくん良いですよね〜^ ^この話を誰を主にメインにしようかと考えたときすぐウジが浮かびました^_^続編もよろしくお願いします! (2020年8月14日 7時) (レス) id: 2393545377 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:タルタリ | 作成日時:2020年8月9日 1時