エピローグ*たるちファンな私は転生して___ ページ25
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「_ぅぐえっ、す、すみません。ちょっと苦しいです...」
「ああ、すみません!もう少しコルセット緩めますね」
今私は係の人にコルセットをつけられ、真っ白なドレスを着せられている。
髪は上の方に結われていて、メイクもバッチリだ。
「とてもよく似合ってらっしゃいます。新郎の方も喜ばれますよ」
「ありがとうございます」
今の話でお分かりの方もいるだろうが、今日はなんと私と至の結婚式である。
あれから数年が経ち、私は無事に大学を卒業した。
劇団は無事に存続を果たし、新入団員が追加された後フルール賞を受賞することが出来てからも、私は役者を続けながら助監督を続けている。
そんな中、至に突然外に連れ出されお高めなレストランでプロポーズされたのは最近の話だ。
その時『俺の課金額4ヵ月分』と言われ婚約指輪を渡されたのは、あまりにも至らし過ぎて今でも鮮明に覚えている。思いっきり笑った。
「うん、よく似合ってるじゃない。さすが私達の娘だわ」
「ありがとう。そう言ってくれたら、自信持って至の隣に立てるよ」
「ふふ、そろそろ時間だわ。パパの所へ行ってらっしゃい。至くんももう中で待ってるだろうから」
「...うん、行ってきます」
ママと別れパパの待つ式場の扉に向う。
学生時代、ほとんど2人と過ごせていなかったからか、余計になんだか寂しくて既に泣きそうだ。
パパの隣に立ち少し上を向いて涙を堪えた後、いよいよ扉が開いた。
「...Tschüs.Unser süßes Mädchen(いってらっしゃい。私達の可愛い娘)」
「Tschüs.Mein Lieblingsvati(いってきます。私の大好きなパパ)」
パパとも別れを交わし至の隣へ立つ。
結婚式だからか一段と身だしなみが綺麗で、とても格好いい。
気がつけば私が誓を立てる番で、至は誓い終わっていた。
「新婦 A、あなたは新郎 至を病める時も、健やかなる時も、富める時も、貧しき時も、夫として愛し、敬い、慈しむ事を誓いますか?」
「...はい、誓います」
緊張で少し声が震える。
「では誓のキスを」
「はは、声震えてたよ」
「うるさい...愛してますよ、旦那様」
「こちらこそ。愛してますよ、お嫁様?」
軽口を叩きながらキスをする。
「...もう離す気ないから、覚悟して」
「ふふ、楽しみにしてます」
たるちファンな私は転生して、たるちの幼馴染になり、たるちの...お嫁さんになりました。
fin.
あとがき→←たるちファン*ファンから幼馴染へ、幼馴染から...?
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鏡花(プロフ) - うりうりさん» ありがとうございます!引退してしまいましたが、終わってからも喜んでいただけて嬉しいです(*^_^*) (2019年9月22日 20時) (レス) id: bbd53d4168 (このIDを非表示/違反報告)
うりうり(プロフ) - いぃ……良すぎる………はぁ………好き…() (2019年8月25日 17時) (レス) id: 11d35ae2ce (このIDを非表示/違反報告)
鏡花(プロフ) - ゆのる(*ゝω・*)さん» コメありがとうございます!!私独自の解釈でたるちを捏造しましたが、喜んでもらえて良かったです(*^_^*)ひとまず番外編を書き終えられるように頑張ります! (2018年4月7日 15時) (レス) id: bbd53d4168 (このIDを非表示/違反報告)
ゆのる(*ゝω・*)(プロフ) - え、もう好きすぎて死にそうです。たるちの萌えポイント多すぎて目からお味噌汁出ました....次も頑張ってください(泣) (2018年4月4日 17時) (レス) id: 2a2494b873 (このIDを非表示/違反報告)
鏡花(プロフ) - ゆいさん» ありがとうございます!こんな作品でも好きになってもらえて嬉しいです!ヾ(*´∀`*)ノこの先また機会があれば新しく作品を作ってみます。応援ありがとうございました! (2018年3月28日 23時) (レス) id: bbd53d4168 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:鏡花 | 作成日時:2018年2月26日 0時