【A3!】たるちファンな私は転生して役得ポジにつきました｡【茅ヶ崎至】

たるちファン＊本人 ページ22

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｢え?転校生??｣

｢何年生??美人ってまじ!?｣



『転校生』というワードを聞いた小学生のテンションは凄まじい｡

日頃､帰ったらすぐ引きこもる俺にとって､そんなテンションについていける体力なんてもはやない｡


美人と聞いて女子だと予測したのか､特に男子は完全に下心丸出しなウハウハムードで騒ぎ出している｡

まぁ､俺は興味無いけど｡



｢おいおい､まぁ落ち着けって｡俺が見た感じだと､ちょっと下くらいに見えたなぁ｣

｢その子と喋った!?名前は!?｣

｢喋ったぜ!なんてったって職員室まで送ったからなぁー｡あ､たしか名前は､豊永Aちゃんって子だった!!｣

｢ぶっ｣



本来この日本で聞くはずのない名前に驚いて､飲んでたお茶が気管に入ってむせた｡

学校ではいつもは割と静かに暮らしている為､一斉にクラスの連中(特に男子)がこちらを見る｡



｢...何｣

｢はっはーん｡茅ヶ崎､お前大人しそうな感じして､実はちゃんと男なんだなぁ｣

｢は?どーいう意味それ｣

｢いやぁ､ちゃんとお前も美人とか女の子が好きなんだなって話だよ｣

｢え､ちがっ｣

｢みなまで言うな｡ちゃんと後でクラス一緒に連れてってやるから安心しろ!な??｣

｢いや､だかr｣



＿＿＿＿＿＿＿＿＿
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1時間目終了後､勘違いした同期達に連れられ､A(同姓同名の別人かもしれない)の教室までやってきた｡

向かうとそこは1年の教室で余計にA本人である可能性が出てくる｡

さすが噂になっていただけあって､教室の前は人だかりがすごい｡あ､帰りたくなってきた｡



(ホントにあいつ､いんのかな...)



｢あ､あの子だ!!おい!茅ヶ崎も見てみろよ､あの目の青い色白の子!!こんな下だと思ってなかったけど､確かにあの子だよ!!｣



ソイツの視線の先にいたのは､ハーフだからか周りより年上に見える､印象に残る深い青色の瞳｡

そこにいるのは確かに､



｢...A｣

｢!!いいっいっい至っっ!!｣



名前を呼ぶとこちらを見たAは目を泳がせた後もう1度こちらを見ると...


｢.......じゃっ!!｣





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