夢の小人5 ページ5
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かちこちに固まった身体が、膝に乗せられて。鼻歌を歌うその人は、小さな小さなティーカップにココアを入れてくれた。
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見つかった瞬間、頭が真っ白になったけど。どうやらこの人、テテさんは私を悪いようにしないらしい。
タナが懐く妖精さんなんてよっぽど良い妖精さんだ！って。
テテさんは歴代の小人たちも見えてたらしく、ことごとくジョングクさんに敗れて行ったのも知っていた。今朝の様子から、私が成功したことも。
｢へえ、じゃあAちゃんは夢の小人さん！｣
『はい、ジョングクさんに派遣されました』
そっかそっか、あ、ココア熱いからね〜ってにこにこタナを撫でて、私に頭も人差し指で優しく撫でてくれる。不思議な人だけど、優しい人。
両手でカップをもってふうふうしてたら、くすくす笑われた。サイズ感がかわいい、らしい。
神様の元に帰ったら、もっと大きいのにな。
｢.....ありがとう、グガを助けてくれて｣
『おつとめですから。でも、これはジョングクさんの根本的な解決じゃありません』
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"夢から醒めたくない"
"現実を見るのが辛い"
夢をみることは出来ても、目を醒ませばそれは所詮夢でしかない。現実の辛い出来事は変わらない。よく眠って、良い夢を見ることは出来ても。
私が出来ることは、そんなちっぽけなことだけ。
『.....辛いことをどうにかする事は、出来ません』
泣くほど辛いことを、私は知ってもどうにか出来る力はない。夢を見る時だけのみ、使える力だから。
どれだけもどかしくても、歯痒くても。
結局、私の出来ることは些細なことだけ。
｢それでも。今のグガにとってAちゃんは必要だよ。大丈夫、グガはそんなに弱くない｣
俺達もいるもん。そう言い切って笑うテテさんは、何だか少し神様に似ている。思わず目を擦ってもう一度見た。
優しい笑顔。
四角い口元、細まった目。優しい手つき。
あったかい優しさが、似てる。
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無条件の、暖かな陽だまりみたいな優しさ。
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▲たると▽(プロフ) - ハクさん» ありがとうございます！！ずっと温めていたお話なので、まったりお楽しみください(* ´ ` *) (2021年4月5日 22時) (
レス) id: 53fe41528b (このIDを非表示/違反報告)
ハク(プロフ) - ジョングク氏、キター！！！すでに面白くて、楽しみです♪( ´▽｀) (2021年4月5日 22時) (レス) id: 7793550341 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：▲たると▽
| 作成日時：2021年4月5日 19時
