夢の小人18 ページ18
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やっと動けるようになったのは、もう真夜中だった。
ベッドで1人泣く俺に、ヒョンたちはグガの事で自分を責めているんだと勘違いして、慰めてくれた。
でもそうじゃなくて。
そんなことなら、まだ良かった。
そうじゃないと知っているのは、俺だけだから。
膝の上でタナが小さく鳴く。
「...お前も、慰めてくれるの？」
Aちゃんは1人で耐えて、耐えきれなくて、身を投げたのに。
どう頑張ってもそれを考えてしまう。
ねえAちゃん、今何処にいる？もしかしてあれは夢だったのかな。
君に全部、沢山聞きたいことがあるのに。
スマホに送られてきた彼女の撮った写真は、まるで終わりを迎える準備をしていたと言わんばかりに見ているだけで胸が痛い程切ない。
文化祭で飾られた、彼女の撮った写真は。
紛れもなく、グガが練習で履き潰した靴が、夕日に照らされて室内に置かれている1枚だった。
〖Dear〗
たったそれだけのタイトルが、どうしてこんなに痛いんだろう。
零れてやまない涙と、視界の狭い目元。ねえほら、Aちゃんがいないから、目も腫れるし、きっと声も枯れるよ。
姿を見せてよ。離れていかないで。グガにどう言えばいいの。
言わない方がいいのかも、何もかもわからないよ。
ジョングクの望んだ夢って、君がいなきゃいけないんじゃないの？
このままじゃ、ジョングクの知らない所で本当にAちゃんはその短い生涯に終わりを迎えて、二度と触れることも、見る事もない。
そんなのあんまりじゃんか。
鼻をすすって、目元を擦る。
それから、マネヒョンに明日車を出して貰えるように頼んだ。
これしか思いつかないんだ。
もしかしたらジョングクにとって死ぬほど辛いことかもしれない。それでも、もうすぐそこまでお別れが来てしまっている。
悩んでる暇も、嘆いてる時間も1秒だって無くて。猶予も何も無くても。俺ができるのはもう、これだけだから。
俺も一緒にいるから、だからどうか、思い出して欲しい。
グガの大事にしていた人も、描いた夢も。
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『A』
「はい、神様」
『君は僕の、唯一の光だ』
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『だから、僕のすべてを君に賭けることにするよ』
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▲たると▽(プロフ) - ハクさん» ありがとうございます！！ずっと温めていたお話なので、まったりお楽しみください(* ´ ` *) (2021年4月5日 22時) (
レス) id: 53fe41528b (このIDを非表示/違反報告)
ハク(プロフ) - ジョングク氏、キター！！！すでに面白くて、楽しみです♪( ´▽｀) (2021年4月5日 22時) (レス) id: 7793550341 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：▲たると▽
| 作成日時：2021年4月5日 19時
