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【一縷の世界/浦海商店】
一縷が夢の中で感じ取った“人型の妙な霊圧”の報告を受けて、現世に居る面子は浦海商店の秘密基地で修行を開始していた。
一縷「(しかし、あの霊圧のシルエット....なんだったんだ?)」
一縷は修行を開始してからも、例の霊圧の事が引っかかっていた。
一縷「(確かに頭の中で湧いてきた霊圧と同じもので、感じたことがない筈なんだ...。)」
浦海「黒咲サン、今は雑念を飛ばしてる場合ではないッスよ。」
A「!!!......すんません汗」
浦海「......(珍しいッスね)」
注意力散漫を指摘した浦海だが、普段の集中力を発揮出来ないくらい一縷が気にする“人型の霊圧”が同じくらい引っかかっていた。
浦海「(人型....そこまではっきり捉えてて何も解らないなんて、流石に黒咲さんの霊圧探査力でもおかしい。)」
浦海は、夢を見て再び駆け付けた一縷から新たに取り出した霊圧の接触データを更に解析してみることにしたのだった。
【一護の世界/四楓院家総本殿】
夜一は四楓院家の隠し部屋に備えてある機材を使い、尸魂界内での微細な空間の歪みを発見していた。
夜一「一見、戦闘等で魂のバランスが切り替わる際の歪みの様に見えるが.....やはり何かが違う。」
この手の歪みの詳しい分析には、特殊かつ高度な鬼道の複合錬成を有する。
夜一「やはり協力を仰ぐ必要があるのう...」
【流魂街/空鶴の家】
空鶴「ここ数日、なんだか気味が悪くて堪らねぇと思ってはいた。やはり現世にも出てきてやがったか....」
夜一「お主、死神達と共に件の虚と戦ったのじゃろう?」
空鶴「あぁ....本当になにも感じやしない。空気を殴りつけたら、ある筈のない硬ぇもがあったみてぇな感覚だったぜ。」
夜一「.....お主等の中に、頭の中に得体の知れぬ霊圧が突然湧いて出た奴は居らぬか？」
空鶴「......お前ら、なんか妙な事は起きなかったよな？」
岩鷲達「なーんもありませんでした。」
金閣･銀閣「我々もその様な事は起こっておりません。」
夜一「......そうか。では、さっき話したあの歪みの調査を手伝ってくれ。」
空鶴「おう、任せとけ!」
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作者名：いちごたると | 作成日時：2020年7月25日 8時
