必ず行こうね ページ15
適当に本棚を眺めていると、他の本とは少し違う色味の表紙の書物を見つけた
手に取り見てみると、この本は学園の近辺で起こった事件や事故、それに関わる忍び、学園と関わりのある者などが記載されていた
どうやら学園個人で記録として書いているもののようだ
パラパラと適当にページをめくり、なんとなく手がかりになるような気がしてこの本を借りることにした
｢亜月さん、何冊か持ってきましたよ｣
｢ありがとう、助かるわ。あ、それに加えてこれも借りていいかな｣
｢了解です。図書室にこんなのあったんすね。｣
私が見せた書物を覗き込みながら、へぇと声を出すきり丸くん
｢なんでこんなところにあったんだろう。ま、いいや。ちょっとお借りしますね｣
そう言って貸し出しの作業をしに向こうへと歩き出すきり丸くんの後に続き、私もゆっくりと歩き出した
｢あー…ごめん、きり丸くん。私松葉杖使わなきゃだから本受け取れないんだ。｣
貸し出し作業を終えたきり丸くんから本を受け取ろうとして気が付いた
流石に本を持ちながらは危ないので、申し訳ないが、きり丸くんに部屋まで本を持ってもらうことにした
まだ楽しそうに話す小平太と中在家さんに挨拶をし、図書室を出て廊下を歩き始めた。
｢ゆっくりで大丈夫っすよ。気を付けてくださいね｣
｢ありがとう。本も持ってもらっちゃって…申し訳ない｣
｢そんなん気にしないでください。困った時はお互い様なんですから！｣
そう言ってにぱっと笑うきり丸くん
うっ、なんて可愛い笑顔
少しの間たわいのない話をしていると
｢あ、そういえばもう一年は組の皆には会いましたか？｣
(一年は組って確か…)
｢確か、乱太郎くんもは組だよね｣
｢そうです！乱太郎とはもうあったんすね！｣
｢うん、一緒にお昼食べたよ。でも他の子にはまだほとんど会ってないかな｣
｢俺、は組の皆と亜月さんといつかピクニックに行きたいです。あと、鬼ごっことか隠れんぼとかもしたい｣
思いがけない提案に顔がほころぶ
｢ふふ、ほんと？それは楽しみ。早く他の子にも会いたいなぁ｣
そう答えたタイミングで丁度部屋の前に着いた。
｢ありがとう、ほんとに助かった。お返しに、ピクニック、必ず行こうね｣
｢はい！絶対っすよ！｣
お互い笑い合い、改めてお礼を述べ、私はきり丸くんと別れた
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 69人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
たると(プロフ) - れなさん» ありがとうございます！少し人見知りだけど芯が強い夢主ちゃん、私も好きです( ˙˘˙ )♡これからも楽しんでいただけると幸いです…！ (2022年2月1日 23時) (
レス) id: 952e98308a (このIDを非表示/違反報告)
たると(プロフ) - あいさん» ありがとうございます……！あと1ヶ月ほどほぼ無更新に近い状態になりますが、更新再開まで気長に待っていただけると幸いです……！ (2022年2月1日 23時) (レス) id: 952e98308a (このIDを非表示/違反報告)
れな(プロフ) - とても面白いお話で、ストーリーの流れや、夢主ちゃんの性格など、とても好きです☺️更新楽しみにしています！ (2022年2月1日 4時) (レス) id: 5c55cc0d78 (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - こんにちは 夢小説読ませていただきました 面白かったです‼️ 更新頑張ってくださいね (2022年1月17日 19時) (レス) @page34 id: 4bcda9126d (このIDを非表示/違反報告)
たると(プロフ) - みぃぷる�鵑気�» とても嬉しいお言葉ありがとうございます…！文章の表現の仕方は意識をしているのでとても嬉しいです。これからも楽しみに待っていただけると幸いです(｡ᵕᴗᵕ｡) (2021年11月26日 17時) (レス) id: 952e98308a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：たると | 作成日時：2020年7月10日 8時
