包帯にする褌を ページ25
各委員会へ届ける書類も残りは1枚となった
一度会ったことのある人でありますように、と願いながら届け先を見るとそこには"善法寺伊作"の文字が書かれていた
やった、と息を漏らすように呟いて医務室へと足を運んだ
｢事務員の桜田です。保健委員会委員長様はいらっしゃいますか？｣
扉の前に立ちそう声を掛けると、伊作君とは違う聞いた事のある声ではーいと返事が返ってきた
扉が開くと独特な薬草の匂いが香ってくる
真っ先に目に入ったのはふわふわとした赤い髪、
乱太郎くんだ
中にいた保健委員の視線が一斉にこちらを向く
｢亜月さん！伊作先輩にご用ですか？｣
｢うん、書類を届けに来たんだけど、今はいないみたいだね。これ渡しておいてもらえるかな｣
目線を合わせて書類を渡すと乱太郎君は快く受け取っけくれた
｢はい、分かりました！あの…｣
｢ん？｣
｢亜月さんはまだお仕事ありますか？｣
｢これで最後だけど…どうして？｣
そう聞くと乱太郎君は部屋の中を見せるように体を斜めに向けた
｢今みんなで休憩してたんですけど、亜月さんもどうですか？｣
小さな机上には和菓子とお茶。それを囲むように保健委員の皆が座っている
その中には三反田君もいて、軽く手を振ると向こうも小さく振り返してくれた
｢お誘いはとても嬉しいんだけど、さっき火薬委員会の豆腐パーティーに参加させていただいて今お腹いっぱいなの…｣
そう言うと乱太郎君は分かりやすくしゅんと落ち込み、後ろの皆の顔は一斉に同情するような、納得するような顔に変わる
｢お誘いありがとう。また次の機会によろしくね｣
医務室を去ろうとした時だった
｢この後時間あるなら、せっかくだし皆と話だけでもしていかない？｣
｢うわっ｣
突然後ろからかかった声に大きく肩を揺らす
振り返ってみるとそこには伊作君が立っていた
｢あ、伊作先輩、お帰りなさい！｣
｢ただいま、みんな〜｣
伊作君の手には沢山の白い布
……包帯か？
｢包帯にする褌を回収してきたんだ｣
私の視線と考えてることに気付いたのか、伊作君はそう説明する
……包帯にする褌？
｢…褌を包帯にしてるの？｣
伊作君は若干引き気味の私を全く気にせずに、うん、と笑顔で頷く
｢予算の関係でね。あ、でも亜月ちゃんに使ったのはちゃんとした包帯だから安心してね｣
…それなら良かったけど、この学園の人達はそれで良いのだろうか…
起こさなくていいんですか？→←豆腐好きに悪いやつはいないですから！
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たると(プロフ) - れなさん» ありがとうございます！少し人見知りだけど芯が強い夢主ちゃん、私も好きです( ˙˘˙ )♡これからも楽しんでいただけると幸いです…！ (2022年2月1日 23時) (
レス) id: 952e98308a (このIDを非表示/違反報告)
たると(プロフ) - あいさん» ありがとうございます……！あと1ヶ月ほどほぼ無更新に近い状態になりますが、更新再開まで気長に待っていただけると幸いです……！ (2022年2月1日 23時) (レス) id: 952e98308a (このIDを非表示/違反報告)
れな(プロフ) - とても面白いお話で、ストーリーの流れや、夢主ちゃんの性格など、とても好きです☺️更新楽しみにしています！ (2022年2月1日 4時) (レス) id: 5c55cc0d78 (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - こんにちは 夢小説読ませていただきました 面白かったです‼️ 更新頑張ってくださいね (2022年1月17日 19時) (レス) @page34 id: 4bcda9126d (このIDを非表示/違反報告)
たると(プロフ) - みぃぷる�鵑気�» とても嬉しいお言葉ありがとうございます…！文章の表現の仕方は意識をしているのでとても嬉しいです。これからも楽しみに待っていただけると幸いです(｡ᵕᴗᵕ｡) (2021年11月26日 17時) (レス) id: 952e98308a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：たると | 作成日時：2020年7月10日 8時
