男子トイレの浮遊霊 太郎さん

【番外編】みんなの令和目標 ページ36

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ところ変わって彼岸の一角

「じゃぁ誰から行く？クジで決めていいと思う人ーー！」

相変わらずの子供スマイルで花子はもうすでに用意済みのくじ引きを差し出す

「決まった順番は恨みっこなしの平等ねー」

そこにつかさがすかさず手を入れ、くじをとった

「おれイチバンー！」

「あ、チビ！そこはお嬢が先だろ！？ささ、お嬢」

「私は最後でいいわ」

「僕可愛いから次とるねー」

放送室組はなにかとさくらが一番の常識人だ

「先輩！先輩から先にとっていいっすよ！」

「ありがとう！じゃぁ取るね！」

『次、われらがとる』

『代表きめた』

『われらの目標はみな同じ』

こちらはこちらでほのぼのとしてる

「えっと、ヤコさん？ですよね？お先どうぞ」

「あら、ありがとう。土籠は最後にやるわよね？」

「なんで俺が最後だって決まってんだよ…」

「だって、貴方運悪そうなんですもの。ほら、残り物には福があるっていうじゃない？ねぇ？」

「うるせぇぞエキノコックス。寄生虫くっつけてるくせして」

「なによ？」

「なんにも？」

よく喧嘩してる中がいい(?)土籠とヤコを見て、あわあわと太郎が狼狽している
その様は少し可愛そうなくらいだ

そして…

「…ねぇ、少年」

「ん？どーした花子」

こそっと声をかけられ、光は花子に視線を向ける
するとささっと隠れるように後ろに行き、耳元で

「…なんであのおにーさんが居るのさ…」

と耳打ちした
その言葉に苦笑し、そっと兄の方に目を向ける

…そこにはとてつもないオーラを放った源 輝が花子をガン見していた
というか花子だけではないようなのだが、明らかにあの目は殺る気に満ちた目である

「なんかここに参加してーみてぇでさ、大丈夫、お前らのことを祓いに来た訳じゃないから」

「ならいいけど…」

そう話してるうちにも、見た目はかなり怯えてる。
もう輝と花子の後ろには蛇に見据えられた蛙…という感じ

まぁ、そんなこんなで順番的には…



もっけ
さくら
光
ミツバ
つかさ
ヤコ
太郎
寧々
土籠
夏彦
輝
花子



となった

「俺最後なわけっ！？」

番号を見て、花子は思わず叫ぶ

「てかこの人(輝)の次なの！？やなんだけどっ！」

思いっきり霊剣をバチバチ言わせる勢いの輝を指さしながら更に叫ぶ

その様子を思いっきり引きながらミツバが口元を隠す

「はぁ？あんたが決まった順番は、恨みっこなしって言ったんじゃん」

そーそー、と寧々と光以外にはうなずかれてしまい、うなだれる花子だった

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