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増える足音の怪 其の弐 ページ12

「寧々ちゃん。ご飯食べよ?食べれる?」

反応が薄い寧々を気遣ってか、寧々のカバンからお弁当箱を取り出す

体を起こしてみるものの、くらりと少しめまいがした


_____ただの寝不足のはずなのにおかしいな…


疑問を頭に浮かべておかずを頬張る

目の前がぼんやりしている


昼休みが終わり、5時間目が始まる時

「あ、あの…寧々さん…」

授業中だと言うのに声が近くで聞こえた

そちらを見やると、黒紫色の目が寧々を覗き込んでいた

ぼんやり見ていると、それが太郎だということが分かった

「どうしたの…?」と聞くと、あわあわと

「昨日みんなが寧々さんの家にお邪魔しちゃったからですよね…!ごめんなさい…!」

と謝ってきた

「あぁ…大丈夫だよ…」

「でもとっても眠そう…ですし…」

「俺がいるのに気づかないし…」

「大丈夫…って、え?」

もう一つ聞こえた声に振り向くと、ムスッとした顔の花子が浮かんでいた

そのことにびっくりして、「わぁっ!」と声が出てしまった

周りの目線が、寧々に集まる

「…あ…あの…その……」

しどろもどろになっていると

「先生、寧々ちゃんさっきから具合悪そうなんです。保健室に連れて行ってあげても良いですか?」

すっと手を上げ、助け舟を出してくれた葵がいた

そのことに寧々は(葵…ありがとうぅぅ…!!)と感謝する

「あ、あぁ…わかった。八尋、一人で行けるか?」

「は、はい!大丈夫です…!」

「寧々ちゃん…私も行こっか?」

最後まで心配してくれる親友に、「ほんとに大丈夫よ。ありがとう葵」と声をかけ、クラスを後にした


______


「もー、ヤシロったらほんとに気づいてなかったなんてさー」

「ほんとにすみません…!寧々さん…!」

フヨフヨと浮いている二人から交互に声をかけられる

「太郎さんってば…もういいのに…
花子くんはなんで来てたの?」

「ん?ちょっと寂しかったから来ちゃった♪」

てへっ★とポーズを決める花子を横目に見て、ため息をつく

階段を下がり、ひんやりと湿った空気が眠気で火照った体を適度に冷やして、徐々に目が冴えていく

「うーんっ…はぁ、少し目が覚めた…」

伸びをすれば、筋肉が伸ばされ体に感覚が巡っていく

もう殆ど目が覚めてきていた

「そういえば今日は移動教室も体育も無かったから…そのせいで頭がボーっとしてたのかな?」

ボソリと声を出したその時だった



どこからかもう一つの足音が聞こえてきた

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白夜の幻想者 - あいうえおさん» あ、そうでしたね…!ご指摘ありがとうございます…! (2019年4月7日 14時) (レス) id: 55b7b486eb (このIDを非表示/違反報告)
あいうえお - 花子くんはヤコさんのこと「二番」って言っていたような気がします (2019年4月7日 0時) (レス) id: 297e0956e6 (このIDを非表示/違反報告)
白夜の幻想者 - 透空さん» えと、ごめんなさい…いろいろあって一個だけしか更新できなかったです…今はどうにか一段落したのでそちらも続けられます…! (2019年3月4日 7時) (レス) id: 55b7b486eb (このIDを非表示/違反報告)
透空(プロフ) - ごめんなさい、突然…。合作のことなのですが、続けられますか?私はどちらでも良いので白夜さんが決めて頂ければと思いまして…。少し考えて頂けたら嬉しいです。 (2019年3月2日 13時) (レス) id: 3bf9f61dac (このIDを非表示/違反報告)
白夜の幻想者 - 最近ネタが浮かばないこの頃です。更新が全然進まず申し訳ありません! (2019年2月16日 11時) (レス) id: 55b7b486eb (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:白夜の幻想者 | 作者ホームページ: ないよー  
作成日時:2018年9月25日 22時

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