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警戒音 ページ7
二人の背後の草木がガサガサと小さく音を立てる。
シンアはバッと顔を上げると音の方に神経を研ぎ澄ませ、低い唸り声を上げた。
少女はまた涙を目に溜めて、シンアの尻尾をギュッと手で掴むと、ジッとシンアの視線の先を目で追う。
キュー ......
高い口笛に似た声が耳に届く
シンアは舌で口元を舐めると、警戒した体を溶かす。
ゆっくりと顔を覗かせ出てきたのは、うさぎ
だが一概に'' 普通のうさぎ ''と結論づけるには、余りにも違いすぎた。
うさぎの様なぴょんと真上に伸びる耳に、柔らかそうなしなやかな体
ふさふさした眉が斜め上にピンっと伸び、
少し吊り上がった目には、強い意志が宿っている。
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作者名:雛菊 | 作成日時:2017年8月21日 9時