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始まりの大地 ページ2

狼はそんな少女の様子を見て、一声(うな)ると残像(ざんぞう)さえ残さない程の速さで、どんよりとした寂しげな森に消えた。

少女の様子は以前変わらず、荒い息をくり返し、咳き込む。

海の満ち引きの音が辺り一帯(いったい)に響き

さざ波の一定したリズムが、少女の息遣いを段々と落ち着かせていく。

そんな少女の元に、狼が口に一輪の花を咥えて、帰ってきた。

狼は少女の状態を一瞥すると、(つぼみ)のままの花を海に浸す

花が淡くオーロラのような揺らめきをもった光を放ち、蕾が開き始めた。

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設定タグ:異世界 , 冒険   
作品ジャンル:ファンタジー, オリジナル作品
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作者名:雛菊 | 作成日時:2017年8月21日 9時

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