探偵チームKZ事件ノート卒業式は知っている

過去(間違い) ページ5

誰…？
あっ。
彩「若武？」
そう。あの若武が決まった顔で立っていたの。
清「もしかしてＫＺの若武和臣？」
清水くんも知ってるんだ。
まぁ。若武だしね。
って何で若武がここに？
彩「何でここにいるの？」
若武も卒業式じゃ…？
若「ああ。今日、卒業式早く終わってさ。ＫＺで卒業パーティーしようって事になったからアーヤを呼びに来て探してたんだ。そしたら告白？されてたってわけ。しかもアーヤ、迷ってるし。自分の気持ちはっきり伝えた方がいいよ。断るんなら断る。OKだったらOKってな。」
ＫＺで卒業パーティーっ！
うわぁ。楽しそう。
…確かに迷ってるけど。
私は…。
彩「あの…。ごめ、」
ごめんなさい。
そう言おうとした私の言葉を若武がさえぎった。
若「まぁ。アーヤは断るだろうけどな。だってアーヤには俺らがいるし。それにアーヤはまだまだ子供なんだから恋なんて分かんないよな。」
なっ！
確かに断ろうとしてたけど、子供で恋が分かんないからとか皆がいるからとか、そんな理由じゃないのに。
ただ、恋愛感情で清水くんは見ていなかっただけ。
なのに…。
勝手に私は皆の物になってる。
そんなの間違い。
若武だって今まで私たちがいるのに恋だってしてたのに…。
私だけなの？
私だけ縛られなくちゃいけないの？
そんなのって…。
ひどい。
その若武の言葉でカチンと、少し絶望の気持ちがきた私は勝手に口が開いてこう言っちゃったんだ。
彩「何言ってんの？私だって恋するよ。それに、今から清水くんの告白をお、OKしようとしてたんだから。」って。
こう言っちゃったけど私が好きなのは…。
清水くんじゃない。
彼…なの。
ＫＺの…彼。

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