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「今日は朝までコースだー!!」
指笛があちらこちらから鳴り、酒瓶を手にどんちゃん騒ぎ。
本日はライブラ関係者による飲み会兼祝賀会である。普段は各々が分かれて行動する事がメインのライブラは、定期的にこう言った情報交換の場が設けられるのだ。(単に呑んで騒ぎたいのが主な理由であるが。)
「よお、スティーブン。いつの間に別嬪な嫁さん貰ったんだよ。」
「久しぶりだね、パトリック。まぁ、色々とあったのさ。」
「初めまして、私はA・スヴェトラーナ。彼の伴侶よ。」
「俺は武器商人のパトリックっていう者だ。で、隣でひたすら食いまくってるのは助手のニーカ。」
「はーい、よろしく。銃器の修理が生き甲斐
だ。どんどん持ってこい。」
「お前さん、今噂のセイレーンってヤツか?」
「ご名答、
「あぁ!星5つ中星8つぐらい珍しいな!こっちでは伝説扱いだ!!」
「へえ、そうなの。私全然知らなかったわ。隣の傷男が教えてくれないから。」
「傷男ってぇのは、スターフェイズのことか!!傑作だ、アンタ面白れぇな!!」
パトリックの会話に着いていけるAは、すっかりライブラに溶け込んだようだ。パトリックの笑い声に釣られて、見知らぬ人から次々と話しかけられるAは、以前のヒューマー嫌いの彼女の面影はもうない。
「ちょっとちょっとー、Aっち人気者じゃない。」
「はっはっは、仕方がないさ。レディなんだから。」
「あっはっは、じゃないっつの。アンタが笑うのは許可してないわよスカーフェイス。
え...何で不機嫌そうな顔してるのよ。」
「んー、嫉妬かな。」
「腹黒いわー腹黒いわー。アンタってホント信用できない。」
「おいおいK.K、今日は絡み酒かい?」
スティーブンはグリグリと頰に酒瓶を押し付けられ、苦笑いを浮かべる。ちら、とAの方に視線を戻すと、水を操りパフォーマンスを披露しているようだ。微笑ましい光景だ、と赤ワインで口を濡らした。
ガヤガヤと周囲に笑い声や話し声が広がっていた。
「.....さっき来る時も、物凄い真っ赤なオーラを羽根みたいに広げた人見かけて....」
しかし、その喧騒はレオナルドの言葉によって突然終結を迎えた。
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9t9 - 血界戦線大好きのスティーブン推しで貴方の作品を見つけました。本当にこの作品が大好きです!ツェッドさんとか出てきたら絡みがどうなるのかとかも楽しみだし単純にこの先の物語が楽しみでなりません!!更新が止まっていらっしゃるようですがずっと待ってます! (2022年10月19日 16時) (レス) @page38 id: f8f6fc2c71 (このIDを非表示/違反報告)
ひゃぼ(プロフ) - いつまでもお待ちしております...!!! (2021年8月28日 1時) (レス) id: 4c0d27bb14 (このIDを非表示/違反報告)
アリア - 初コメ失礼します。一人称は使い分ける方が良いと思います。ちょっとしたことですがこれだけで表現の幅がだいぶ違うと思うからです (2017年10月30日 19時) (レス) id: 5884d91fd1 (このIDを非表示/違反報告)
Rin(プロフ) - メヌエットさん» コメントありがとうございます。面白いと感じて頂けて嬉しいです! (2017年10月30日 1時) (レス) id: 409b7a99fe (このIDを非表示/違反報告)
Rin(プロフ) - nana☆さん» アンケート回答ありがとうございます!更新頑張りますね。 (2017年10月30日 1時) (レス) id: 409b7a99fe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Rin | 作成日時:2017年10月23日 8時