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「...ま、分かっただろう。僕は君たちが危惧する呪いなんてかけられていない。レディに対してのリスクが大き過ぎる。」
「治癒不可能と分かっていながら、レディは自分の意思でエスメラルダに触れた。
...僕としてはもっと自分第一に考えて欲しいところだかな。
‥A、口の中を見せて。」
スティーブンの少しカサついた親指がAの口を開けさせる。Aは子供のようにイヤイヤと口を閉じようとするが、思うように出来ないようだ。
「俺にはトンプソンのヤローと何が違うかわっかんねーっすよ。」
「ちょっとザップさん...」
「しつこい男は嫌われるぞ、ザップ。詳しい事は追々話すが、まあ、そうだなぁ。僕たちは夫婦だからね、そいつらとは前提から違うんだよ。」
ひらり、ひらり。スティーブンはザップの言葉を交わして行く。恐らく青年が望む答えが何であるかを知っていながら。
「...じゃあ、Aさんが俺に言った言葉の真意は？」
ザップの陰に隠れるながらもレオナルドは怖々とベッドの彼らを見る。
「んー...。なかなか死なない丈夫なおじさんに生まれ変わった、って事でいいんじゃないかな？ほら、随分と風通しが良かった穴もこの通りだし。」
クラウスが傍らで胃を押さえる程ギスギスした空気が、彼自身に起きた現実を快活に笑い飛ばすスティーブンにより一掃される。
ザップやチェインも張り詰めた糸が解けるように、柔らかに笑みを浮かべた。
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上司夫妻に起きた事はHLではイレギュラーな事だったのかもしれない。しかしレオナルド笑う彼らをみて「HLはなんでも起こる町」の決まり文句の意味がやっとわかった気がした。
レオナルドもつられるように口角を上げて、「大袈裟なこと言わないで下さいね。」と彼女に釘でも刺してやろうと視線を未だに口に指を突っ込まれている彼女の方へやる。
そのペリドットは一粒ポロリと水を吐き出した後、霧が消える様に体もろとも視界から隠れた。
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9t9 - 血界戦線大好きのスティーブン推しで貴方の作品を見つけました。本当にこの作品が大好きです！ツェッドさんとか出てきたら絡みがどうなるのかとかも楽しみだし単純にこの先の物語が楽しみでなりません！！更新が止まっていらっしゃるようですがずっと待ってます！ (2022年10月19日 16時) (
レス) @page38 id: f8f6fc2c71 (このIDを非表示/違反報告)
ひゃぼ(プロフ) - いつまでもお待ちしております...！！！ (2021年8月28日 1時) (レス) id: 4c0d27bb14 (このIDを非表示/違反報告)
アリア - 初コメ失礼します。一人称は使い分ける方が良いと思います。ちょっとしたことですがこれだけで表現の幅がだいぶ違うと思うからです (2017年10月30日 19時) (レス) id: 5884d91fd1 (このIDを非表示/違反報告)
Rin(プロフ) - メヌエットさん» コメントありがとうございます。面白いと感じて頂けて嬉しいです！ (2017年10月30日 1時) (レス) id: 409b7a99fe (このIDを非表示/違反報告)
Rin(プロフ) - nana☆さん» アンケート回答ありがとうございます！更新頑張りますね。 (2017年10月30日 1時) (レス) id: 409b7a99fe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Rin | 作成日時：2017年10月23日 8時
