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「呪いを受けても、五体満足？それはそれは...あぁ、嫌だわ。近くに居たら、死んじゃうかもしれないんでしょう？」
私家に帰るわ、とスティーブンに告げたAがドアに向かおうとした時だった。
目の前で勢いよく扉が開く。ザップの荒さとは違うが、扉が当たった壁紙に軽く傷が入るぐらいには強く開いた。
「おうおう、元気にしてたか穀潰し共！」
レオナルドを抱えたゴツゴツとした豪快な男性が、大股でクラウスに近づく。
「クラーウス！！相変わらずの図体だ！世界を圧迫してる分、ちゃんと働いてるか？」
何時もの笑顔を絶やさないクラウスは、彼に慣れているのだろうか、嫌そうな素振り１つもしない。
「そろそろ到着される頃合いかと。」
「お、ギルベルトさんお久しぶりです。よく分かりましたな。特に連絡もしなかったのに。」
ギルベルトの手が、報道をつづけるテレビに向けられる。
「先程ニューアーク国際空港で、着陸失敗事故がありましたものですから。」
「何と、それが我が接近のサインとは。参りましたな、ははははは」
エイブラムスは、ギルベルトの言葉をジョークだと受けとったようだ。
HLでは命が幾つあってもと足りない、と真っ青な顔のレオナルドを肩に背負って陽気に笑う。
Aは命の危険を感じ取った。流石の治癒能力も、エイブラムスに纏わりつく凶悪な呪いには敵わない、と。
あの肩にぶら下がったレオナルドの後追いなど願い下げだ。絶対に関わると碌なことがない。と野生の勘がAに知らせた。
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「おいクラウス、さっきのお嬢さんは何処に行ったんだ。」
レオナルドをソファに寝かせた後、エイブラムスはAの姿が見えなくなった事に気が付いた。だが、クラウスはそう言われて初めて気が付いた。
「流石です、見事な観察眼だ。私はA殿が隠れた事に全く気づかなかった。」
「隠れた？...興味深いが、まあ、その話は置いておこう。ところで
彼の頭の中は
真剣な顔で意見を出すクラウスを見て、スティーブンは冷めてしまったコーヒーをマグの中でぐるりと回した。
その時、スティーブンの大きな手に何かが掠めた。其処に視線を移すと、2、3の水滴が浮遊している。
「...そこに居るのか？A..」
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9t9 - 血界戦線大好きのスティーブン推しで貴方の作品を見つけました。本当にこの作品が大好きです！ツェッドさんとか出てきたら絡みがどうなるのかとかも楽しみだし単純にこの先の物語が楽しみでなりません！！更新が止まっていらっしゃるようですがずっと待ってます！ (2022年10月19日 16時) (
レス) @page38 id: f8f6fc2c71 (このIDを非表示/違反報告)
ひゃぼ(プロフ) - いつまでもお待ちしております...！！！ (2021年8月28日 1時) (レス) id: 4c0d27bb14 (このIDを非表示/違反報告)
アリア - 初コメ失礼します。一人称は使い分ける方が良いと思います。ちょっとしたことですがこれだけで表現の幅がだいぶ違うと思うからです (2017年10月30日 19時) (レス) id: 5884d91fd1 (このIDを非表示/違反報告)
Rin(プロフ) - メヌエットさん» コメントありがとうございます。面白いと感じて頂けて嬉しいです！ (2017年10月30日 1時) (レス) id: 409b7a99fe (このIDを非表示/違反報告)
Rin(プロフ) - nana☆さん» アンケート回答ありがとうございます！更新頑張りますね。 (2017年10月30日 1時) (レス) id: 409b7a99fe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Rin | 作成日時：2017年10月23日 8時
