検索窓
今日:8 hit、昨日:14 hit、合計:103,030 hit

39ROUND ページ8

合宿の夜も今日で最後か。

なんだか寂しいな。



お風呂上がり、一人で窓の外を眺める。



合宿頑張れた。

…練習の方は。

結局、スガに想いを伝えてない。


他に色々ありすぎて。



あ「…はぁ。」



赤葦くんに返事しないと。



あ「…?」



よく耳をすますと音が聞こえる。



シャラ、シャラン…



なんの音?



シャラッシャランッ



だんだん音が近づいてくる。



あ「…。」



やばい。怖い。



ジャラッ



音が大きくなるにつれ、
私の心臓の音も大きくなる。



赤「…Aさん?」



あ「でたーーー!!」




私は頭を抱えてしゃがみこむ。



あ「…ん?」




赤「人を幽霊に間違えないでください。」




恐る恐る顔を上げると、赤葦くんが
立っていた。




赤「風呂場の鍵閉めしてました。」




赤葦くんの首には鍵が何個かつけてある
ヒモがかけてある。



あ「…なんだ。赤葦くんでよかった。」



赤「?」



あ「あ。…幽霊じゃなくて、赤葦くんでよかった。」



赤「そういう意味ですね。…ちょっと期待しました。」



沈黙になる。



今、返事するべきだよね?

赤葦くんのこと嫌いなんかじゃない。

むしろ、良い人過ぎて。



だけど、私はスガのこと忘れられない。



あ「あ、あのさ?…こないだの返事なんだけど。」



赤「…。」



赤葦くんとばっちり目が合っている。



あ「…。」



言わないと…
"ごめん"って言わないと。



赤「…。まだ保留にしてもらっていいですか?」



あ「え?」



予想外の言葉に驚く。



あ「いや…でも…。」



赤「フラれるの分かってるんでまだ聞きたくないです。」



あ「!」



何て返していいのか分からない。



赤「今返されたら、明日の練習に響きます。」



真顔で話す赤葦くん。



赤「俺にも、もう少しチャンスください。」



あ「でも…。」



いつものしっかり者の赤葦くんと
少し様子が違うから調子狂う。



赤「後輩のお願い聞いてくれませんか?A先輩。」



あ「!!」



赤葦くんがいつもと違う!!



赤葦くんは、私が驚いている間に、
ニヤッと笑うと"それじゃ"といい、
私の横を通りすぎていった。




あ「…。」



結局、返事できなかったじゃん。

40ROUND→←38ROUND



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (252 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
461人がお気に入り
設定タグ:ハイキュー!! , 赤葦京治   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

仁菜(プロフ) - 茉莉さん» 両方ありがとうございます!!がんばります(^O^) (2016年5月12日 22時) (レス) id: 8905b0bb0c (このIDを非表示/違反報告)
茉莉 - 菅原さんの方も見ました。どちらもすごく面白かったです!これからも、頑張って下さい。 (2016年5月12日 5時) (レス) id: b88fb0edaf (このIDを非表示/違反報告)
仁菜(プロフ) - utikomaさん» コメありがとうございます!!すごい嬉しいです!!! (2016年4月20日 22時) (レス) id: 8905b0bb0c (このIDを非表示/違反報告)
仁菜(プロフ) - うたさん» ありがとうございます(;-;) (2016年4月20日 22時) (レス) id: 8905b0bb0c (このIDを非表示/違反報告)
utikoma(プロフ) - お疲れ様でした。この作品を読んで、ぐぐっと赤葦ファンになりました。2ルートのハッピーエンド、どちらも良かったです。ありがとうございました♪ヽ(´▽`)/ (2016年4月20日 22時) (レス) id: 61db9ad252 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:仁菜 | 作成日時:2016年4月3日 23時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。