44ROUND ページ13
何故か、３人は先に帰ったので、
スガと二人で帰ることになりました。
あ「…。」
話題がない。
明日から合宿か…。
赤葦くんに会うの久しぶりだな。
あ「…ぅぐ。」
…木兎とクロとも。
菅「成瀬。」
あ「ひゃい？」
急に呼ぶからびっくりする。
そしてスガは足を止める。
あ「どうしたの？」
菅「俺さ。」
…いつもと何か違う。
宮城の夜はこんなに静かだったっけ？
ｻｧｰｰｰ
風の音が聞こえる気がする。
菅「成瀬のこと好きだ。」
あ「…へ？」
頭がついていかない。
スガが私のこと好き？
……いや、ないないないないない。
あ「え、聞き間違え？…だって、スガは潔子のこと好きなんだよね？」
菅「え？」
あ「え？」
ｻｧｰｰｰ
やっぱり今日は一段と静かな夜だ。
あ「だって…夏の合宿の時、潔子にボール出し頼んでた…」
菅「それは…成瀬に頼めなかったから。」
あ「潔子と二人きりの時多かった…」
菅「それは、清水に成瀬のこと相談してたから。」
あ「え？…だって…」
"だって"がたくさん出てくる。
スガは潔子のこと好きなんじゃないの？
菅「俺はいつも成瀬見てた。…合宿のとき俺だって成瀬に熱があるんじゃないかって気付いてた。」
あ「…。」
驚きすぎて言葉が見当たらない。
嬉しい。
…嬉しいはずなのに。
…あれ。
あ「…。」
モヤモヤする。
なんだこの気持ち。
菅「…。」
あ「…。」
モヤモヤ。
嬉しいけど…私は、
あ「…ご…めん。」
このモヤモヤは何だろう。
私は、スガの気持ちに応えられない。
菅「…そっか。急にごめんな？明日から頑張ろうな！！」
あ「…うん。」
スガはいつも通り笑顔で接してくれる。
私スガのこと好きだったんじゃなかったっけ？
…少なくとも夏休みまでは。
私のモヤモヤは消えない。
…
そしてモヤモヤが消えないまま
１０月の東京合宿が始まる。
あ「日向！影山！だいぶタイミングいい感じ！」
日「ありがとうございます！」
影「あざっす！」
あ「旭ー、サーブいいね！」
東「あぁ。まだまだだけどな！」
みんな調子が上がってきている。
私もいつも以上に頑張ろう。
あ「…」
って思うのに。
何だろう、この"モヤモヤ"は。
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仁菜(プロフ) - 茉莉さん» 両方ありがとうございます！！がんばります(^O^) (2016年5月12日 22時) (
レス) id: 8905b0bb0c (このIDを非表示/違反報告)
茉莉 - 菅原さんの方も見ました。どちらもすごく面白かったです!これからも、頑張って下さい。 (2016年5月12日 5時) (レス) id: b88fb0edaf (このIDを非表示/違反報告)
仁菜(プロフ) - utikomaさん» コメありがとうございます！！すごい嬉しいです！！！ (2016年4月20日 22時) (レス) id: 8905b0bb0c (このIDを非表示/違反報告)
仁菜(プロフ) - うたさん» ありがとうございます(;-;) (2016年4月20日 22時) (レス) id: 8905b0bb0c (このIDを非表示/違反報告)
utikoma(プロフ) - お疲れ様でした。この作品を読んで、ぐぐっと赤葦ファンになりました。２ルートのハッピーエンド、どちらも良かったです。ありがとうございました♪ヽ(´▽｀)/ (2016年4月20日 22時) (レス) id: 61db9ad252 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：仁菜 | 作成日時：2016年4月3日 23時
