43ROUND ページ12
それからまた日にちは経ち、
夏の暑さは消え、少し肌寒い季節。
東「明日から東京合宿か。」
菅「ひげー!」
あ「チョーップ!」
東「お前らなんだよ…。」
ヒゲが話し出すと同時に
二人でチョップ。
菅「どうせ、"最後だな"とか言うんだろ!?」
あ「そうだそうだー!」
東「!」
あ、図星だったんだ。
澤「お前は、見た目だけワイルドにしたって変わらないんだからな?」
東「…。」
皆に言いたい放題言われ、旭は肩を落とし、
しょんぼりしている様子。
あ「はい!下を向かない!!私を見習え!」
旭の前に仁王立ち。
菅「なんか西谷みたいだな!」
あ「え。」
ノヤに似てる?
それって褒め言葉?…いや、ノヤに似てるって
どうなの?
菅「ちゃんと褒め言葉だから!!」
私が不安な顔をしていたのに気付いたのか、
スガが慌てて言う。
あ「頼もしいってことね!!」
私は調子にノッたふりで
得意気な表情をつくる。
菅「おう。」
あ「!」
自分で言っときながら照れる。
…冗談だったのに。
清「Aの頼もしさには尊敬する。」
あ「そんなそんな。」
私は潔子の全てを尊敬しているんだから。
…
そして、分かれ道。
みんなそれぞれ、自分の家への道の方を向く。
澤「じゃあまた明日な!」
あ「うん!」
清「明日頑張ろうね!」
あ「頑張ろう!!」
1週間の東京合宿に行ったときよりも、
みんな気合いが入る。
次がない私たちには"1日1日"が
大切な日になる。
東「…。」
澤「ヒゲちょこ、早く歩け。」
さっきからずっと落ち込んでいる旭の背中を
大地が押す。
東「俺は…。」
清「東峰帰ろう。」
あ・澤「!?」
私と大地は目を見合わせる。
え、潔子が旭に"帰ろう"と言っている。
二人で?
東「え?」
当の本人も驚いている。
澤「ふ、二人でか?」
清「澤村も帰ろう。」
澤「だ、だよな?分かってたけど!」
あ「…。」
いや、分かってなかったでしょ。
改めて潔子が特別な存在だと感じさせられる。
あ「じゃあまた明日ねー!」
旭と潔子と大地は帰っていく。
あ「あれ?スガ帰らないの?」
菅「いや、帰るよ?」
あ「…そっか。」
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仁菜(プロフ) - 茉莉さん» 両方ありがとうございます!!がんばります(^O^) (2016年5月12日 22時) (レス) id: 8905b0bb0c (このIDを非表示/違反報告)
茉莉 - 菅原さんの方も見ました。どちらもすごく面白かったです!これからも、頑張って下さい。 (2016年5月12日 5時) (レス) id: b88fb0edaf (このIDを非表示/違反報告)
仁菜(プロフ) - utikomaさん» コメありがとうございます!!すごい嬉しいです!!! (2016年4月20日 22時) (レス) id: 8905b0bb0c (このIDを非表示/違反報告)
仁菜(プロフ) - うたさん» ありがとうございます(;-;) (2016年4月20日 22時) (レス) id: 8905b0bb0c (このIDを非表示/違反報告)
utikoma(プロフ) - お疲れ様でした。この作品を読んで、ぐぐっと赤葦ファンになりました。2ルートのハッピーエンド、どちらも良かったです。ありがとうございました♪ヽ(´▽`)/ (2016年4月20日 22時) (レス) id: 61db9ad252 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:仁菜 | 作成日時:2016年4月3日 23時