検索窓
今日:6 hit、昨日:0 hit、合計:35,616 hit

も  side T ページ22

ゆっくり空の旅を堪能して部屋に戻ってくると、オレのお姫様に跪き頭を下げた。


「さて、じゃあそろそろ3つの願いを。ご主人さま?」

「何でもいいの?」

「例外はいくつかあるけど、まあ言ってみて」

「じゃあ、私をとびっきりの美人にしてほしい…。1日でもいいの。シンデレラみたいに。できる?」

「そんなのお安い御用!だけど、なんで?今のままで十分綺麗なのに」

「ううん、あの子よりもっと美人に」

「あの子?」

「…私、彼氏に浮気されて、いや、私が浮気相手だったのかな?あは。一緒にいるとこ見ちゃって、相手の子可愛かった…私なんかより全然。完敗!」


はあ?
浮気だと?
ばっかじゃねぇの。
Aよりかわいいなんてあるわけない!

Aの瞳からまたぽろぽろと宝石みたいな涙がこぼれた。

うつむくAの両頬を包んで、止まることなく流れる涙を拭った。


「泣かないで、A。Aの願いならなんでも叶えてあげるから」

涙を止めたくて触れたのに、止まることなく、ぽろぽろ涙があふれてくる。

なんで?
オレじゃだめなの?
まだ好き?そいつが

さ  side T→←お  side T



目次へ作品を作る
他の作品を探す

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
49人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作成日時:2019年5月30日 19時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。