今日:5 hit、昨日:0 hit、合計:35,615 hit
小|中|大
あ side T ページ18
Aの家に潜入したものの、ランプを擦ってもらうチャンスがなかなかおとずれない。
とにかくAは仕事に行く以外はずーっと泣いてる。
ぽろぽろ流れる涙が綺麗
だけど、笑った顔も見てみたい。
怒ってる顔もびっくりしてる顔も全部全部。Aのことならすべて知りたい。
オレをここから出してよ。
そうすればなぐさめてあげられる。
抱きしめて頭をなでてその涙を拭いてあげられるのに、ランプの中にいちゃそれもできない。
そしてそのチャンスがついに来た今日。
Aがクローゼットの荷物を引っ張り出そうとしたその時、オレはAの上めがけて転げ落ちた。
「いったぁ…」
床に転がったオレを不思議そうに持ち上げて、指でそっ、と拭った。
待ってました!
ランプはカタカタと震えて浮かび上がり
モクモクと白い煙が立ち込める。
外へ吸い出される感覚
何回やってもなれねぇわー…。うわ!
ポワン!
「よばれてとびでてじゃじゃじゃじゃーん!」
白い煙の向こうには目をまんまるにしたA。
くっそかわいいな!
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます
49人がお気に入り
49人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作成日時:2019年5月30日 19時