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私に被せるように言い放ったトモヤがさっきまでの5歳児じゃなくてそっちにびっくり!
「は?お前こないだオレと別れたとこだろ?二股かけてたのかよ最低な女だな!」
信じられない!自分が浮気してたの棚に上げて私のこと責めるとかどういう神経してんの?
なんで私今までこんなやつのこと好きだったんだろ…。
自分の見る目のなさが嫌になる。ちょっと泣きそう。
「なに寝ぼけたこといってんの?
Aがそんなことするわけ無いだろ。お前みたいなやつにAは勿体無いわ。こいつはオレが幸せにするから、金輪際Aに近づくな。」
怒鳴るわけでもなく、淡々と言うところが逆に怖い。
完全にトモヤに気圧された和真は、私を見ると馬鹿にするように笑った。
「は、どうやってこんなイケメンたらしこんだのか知らねぇけど、どうせすぐ飽きられて捨てられるぜ?お前つまんねえもん」
「おまえ、いい加減に、」
「トモヤ、いいから。もう。」
今にも殴りかかりそうなトモヤをとめると、その間に和真と彼女はそそくさと逃げていった。
「私、ほんとつまんない女だった」
「A、」
「だってあんな最低男が好きだったんだもん。目が覚めてよかったよ、うん。」
私が笑うとトモヤは、まるで自分が痛いみたいな顔をする。
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作成日時:2019年5月30日 19時