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『え、?あぁ、いや、』


これで何もない、って言われたらもう誕生日を忘れられてるんだ、ってことにしよう、とかなんとか思って北斗くんの言葉を待つ。
 
 
 
 
『…朝、は、ごめん、』


まさか謝罪から入られるとは思わなかった。


『なんか、俺の勘違いで待たせちゃったし、あと、』

 
 
『お誕生日…おめでとう』

 
 
顔は真っ赤、にはなっていないけど、恥ずかしいって感情がびんびん伝わってくる。

 
 
「、あ、ありがとう…?」



わたしまで緊張してきた。



『あ、っ、これ、』



そう言って手を伸ばしたのはYシャツの左胸のポケット。
 
 
 
 
プレゼント、そこに入るの…?

 

って言うのが最初の印象。
 
 
 
どんなに小物でもそれ用の袋ってあったりするじゃん…?
 

『、これ、開けてみて』
 


白くて小さい、正方形の、箱。
 

お店の名前と思われるアルファベット5文字が並んでいるけど
残念ながらわたしは存じ上げないお店だった。
 
 
 

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作者名:ゆぅり。 | 作成日時:2022年6月19日 13時

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