youth 6 ページ6
.
慎「おはよ」
「おはよう」
慎「昨日のことだけどさ」
肩を並べて歩き出すと、さっそく話を切り出してくる慎太郎。
「うん」
慎「変なこと言ってごめんな」
「ううん、私のために言ってくれたんだよね」
慎「あれ気にしなくていいから！応援するよ俺」
気にしなくてもいいと言われても気にはなるけど、応援してくれるみたいだからいっか。
正直瑠々って人の言葉は引っかかるけど...
「ありがと、さっすが慎太郎」
慎「だろー？...でも、その代わり」
おどけた喋り方をしたのに、慎太郎はすぐに真面目な表情になった。
慎「もしAが泣かされるようなことがあったら、俺は許さないから」
慎太郎はいつだって、私のことを大切にしてくれる。
.
ジェ「俺1人でよかったのに」
「んー、だって今日ゴミ多いからさ」
掃除の時間、私とジェシーでゴミを捨てに行く。
ゴミ捨て場は1階だから、割と遠い道のりなんだよね。
ジェ「あ、慎太郎と仲直りしたんだ？」
「別に喧嘩してたわけじゃないし」
ジェ「そうなの？どっちもプンプンしてたくせに」
...ちょっと痛いとこ突いてくるのやめてほしい。
でももう和解できたし、何も問題はないもんね。
樹「あ、A、ってジェシーもかよ笑」
「田中先輩！」
ジェ「樹もゴミ捨て？」
樹「そう、珍しく真面目だろ？」
学校の中でもこうやって話せるのが嬉しい。
周りの女子からの視線は痛いけど、やっぱり瑠々って人が言ってたことは気にしなくていいのかもしれない。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 782人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：姫野
| 作成日時：2022年9月3日 22時
