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youth 18 ページ18
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慎「おーはよっ」
「おはよ、ごめんねいきなり」
慎「いや全然いいよ、よし行くか」
「うん」
次の日の朝、慎太郎と歩いて登校することにした。
昨日寝る直前にLINEをしたにも関わらず、ちゃんといつもより早めに家を出てきてくれた。
「あのさ、田中先輩のことなんだけど」
慎「あー、うん」
「別れたよ」
慎「そっか、よかったな」
慎太郎の表情をうかがうけど、何を考えているかわからない。
まあ、キスを目撃した時点で別れることなんてわかりきってたからね。
「慎太郎の言う通りだったよ」
慎「だろ？これからは関わらないようにすればいいよ」
「うん、そうする」
慎「ふぁ〜あ...ねむ」
ただでさえ大きい口をMAXに開けて、大きなあくびをする慎太郎。
毎日遅くまで居残りして大変なのに、早く起きさせて悪いことしちゃったな。
「今日も居残り？」
慎「そーだよ、ほんと松村厳しいよなー」
「松村先生鬼だね」
慎「ほんとだよ、こーんな顔して怒るんだぜ」
慎太郎が、鬼の顔真似をする。
「あはははっ、すんごい顔してるよ笑」
慎「やばいやばい、イケメンな顔が崩れちゃうわ」
こんなふうに慎太郎と笑っていられる時間は、今まで当たり前だと思ってた。
だけど私にとって、この空間が1番幸せなんだってことに気づいた。
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作者名：姫野
| 作成日時：2022年9月3日 22時
