youth 36 ページ36
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ジェ「おすすめはこのベイクドチーズケーキ」
「...あの、ジェシー？」
ジェ「いただきまーす」
「ちょ、ねえなんなのここは」
ジェ「何って、スイパラだけど？」
「それはわかってるんだけどさ」
私の質問もろくに聞かず、おすすめだというベイクドチーズケーキを口に放り込むジェシー。
遡ること30分前、“ ゆっくりできるところ ” に行くと言ったジェシーに連れてこられたのは、まさかのスイパラ。
あっという間にケーキを皿に取るジェシーにつられて、私も一応食べるのは取ったけど、さ...！
ジェ「何、食わないの？」
「いや、食べるけど...」
ジェ「何こことか言っといて、しっかりパスタ持ってきてるじゃんAHAHA!!!」
「...いーの。」
馬鹿にしてきたジェシーをしりめに、パスタを一口頬張る。
...あ、うま。
ジェ「じゃ、本題の話聞いていい？」
「あ、うん、」
ジェ「何があったのか話してみ？」
「昨日の放課後、樹くんと水族館に行ったの」
ジェ「うん」
ジェシーの相槌に乗せられて、昨日あった出来事を包み隠さず全部伝えた。
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ジェ「んー、なるほどね」
困ってるのか、呆れてるのか、考えてるのか。
ジェシーの表情からは感情が読み取れない。
「慎太郎にあんなふうに言われて、嬉しいって思っちゃったの」
ジェ「樹のことは？」
「好きになれるって思ったんだけど...慎太郎に対しての気持ちも、樹くんに対しての気持ちもよく分かんなくなっちゃって」
私の話に頷きながら、ジェシーは3つ目のケーキに手をつけた。
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作者名：姫野
| 作成日時：2022年9月3日 22時
