群青アドレセンス (ページ34)

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youth 34 ページ34

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「慎太郎...？」

聞こえた声の方に顔を向けると、部屋着姿の慎太郎がいた。

2日も学校休んでおいて、何してるの？

樹「...なに？」

慎「手離せって」

樹「なんで」

慎「触ってほしくないから」

慎太郎は私に触れる樹くんの手を無理やり下ろさせた。

だけど樹くんはそんな慎太郎の手を、思いきり振り払った。

樹「自分のもんでもないくせに何言ってんの？」

慎「俺のもんだよ」

「ちょっと、！」

今まで見たことがないほどの憤りをはらんだ表情をした慎太郎が、私の腕を引く。

ねえ慎太郎、

慎太郎はいったい何がしたいの？

樹「おい、待てよ」

慎「...んだよ」

樹「お前さ、幼なじみだかなんだか知らないけど。Aちゃんのこと泣かせてるくせにかっこつけてんじゃねーよ」

慎「は？俺がいつAのこと泣かしたっつーんだよ」

お互い1歩も譲らず、睨みをきかせて目を合わせている。

私はと言うと、ふたりの間に挟まれどうしたらいいかわからない状態。

本当なら、樹くんの方につかなければいけない。

慎太郎には、帰って、って

そう言わなきゃいけないはずなのに。

どうして、喉の奥に何かがつかえたような感覚になるの。

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