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youth 20 ページ20
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ジェ「じゃあ俺バイト行くわ」
「うん、頑張ってね。また明日」
慎「ジェシーまた明日ー」
いつものように、バイトがあるジェシーはそそくさと教室を出る。
私はというと、慎太郎の様子をチラチラ。
いつも私の後に帰ってるっていうなら、私がずっと残って見てればいいってことでしょ。
慎「あれA、帰んないの？」
「んー、ちょっとまだ帰りたくないなーって」
慎「なんだよそれ笑」
慎太郎が嘘つくから、素直に帰れないんじゃん。
いつもの私ならもうこの時間には帰ってるから、慎太郎がソワソワし出す。
「どうしたの？」
慎「いや、実は今日居残り休みでさー」
「そうなの？」
慎「うん、そー、だからTSUTAYAでも行こーかなって」
「じゃあ一緒に行く？」
慎「いや、付き合わせんの悪いしさ」
...苦し紛れの嘘。
喋りながらアゴをさするのは、慎太郎が嘘をついている時の癖。
いつもなら一緒にTSUTAYA行ってたし、付き合わせんの悪いなんて言われたことないし。
「じゃあ先帰るね」
慎「おう、じゃあまた明日な」
私の答えに満足したのか、慎太郎の引きつっていた顔が笑顔になった。
慎太郎は私に何を隠してるの？
コソコソと何をしているの？
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「あーあ...」
結局私は家には帰らずに、辺りが暗くなっても駅の周辺をウロウロしていた。
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作者名：姫野
| 作成日時：2022年9月3日 22時
