6話 ページ6
「んしょ、もう夜遅いしはよお風呂入っといで。ずっと立ちっぱなしで疲れてるやろ」
そう言って抱っこしていた私を降ろしたセンラさん
、ちょっと寂しい…
『ねえ、』
つんつん、と彼の服をひっぱりながら上目遣いもプラスしてみちゃう
勇気を出した私に味方してくれ、神
「ん？どうしたん」
『、、、いっしょにおふろ、はいろ』
ちらりと顔を覗いてみると、何やら
やらかしたーって顔をしている彼
この時点でもう泣きそうな私(20代女性)
「………疲れすぎてもう入っちゃった」
『、、いいですか？センラさんは今何も聞いてません私は何も言ってませんそれではお風呂入ってきます永遠にさよなら』
最悪じゃん！！！まず恥ずかしすぎるしライブ後のテンションで一緒にお風呂入ろとか言っちゃったけど尊すぎて推しと一緒に入れるわけなかったよな！！！！しの！！！！！！！！！
「ちょ、ごめんって！明日一緒に入ろ？な？明日は待っとくから」
…推しに気を使わせてしまった。優しさがつらい
視線は斜め45度のまま
うん、と1言呟いてとぼとぼと脱衣所に向かった
⿻
『えーーーん！恥ずかし！！！！！！完全にやらかした！！！！テンション上がったノリで言うんじゃなかったしかも明日一緒に入ることになっちゃったし心臓つぶれるむり』
オタク特有のマシンガントークをかましながら湯船に浸かる
口元まで沈んでぶくぶく泡を出すと、少し気分が落ち着いていくような気がしないでもない
『センラさんは、平気なのかな、、』
女の子慣れしていそうな彼にはいつもどきどきさせられてばかりで。いやまあ推しだから当たり前なんだけど
私ばかりが緊張している気がしてならない
鏡に写る自分の姿を見ても、どこにでもいそうな普通の女の子で
日に日にかっこよくなる彼に釣り合っているのかな、なんて自己嫌悪
せっかくの楽しかった気持ちが、ぷしゅんと潰れてしまったような
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1803人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「歌い手」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
らいるぁ(プロフ) - たろちゃんさん» おかえりなさい！！ (2019年11月10日 2時) (
レス) id: e6d8791f47 (このIDを非表示/違反報告)
イアナ(プロフ) - 待ってます！！ (2019年10月1日 9時) (レス) id: c58602d2dc (このIDを非表示/違反報告)
らいるぁ(プロフ) - 待ってます！！ (2019年9月27日 0時) (レス) id: e6d8791f47 (このIDを非表示/違反報告)
ななせさま - たろさん天才ですか、、、、なるほど天才ですね；＿；出るまで全裸待機して気長に待っておきます（ぐふふ） (2019年8月30日 1時) (レス) id: 217d972b87 (このIDを非表示/違反報告)
ななせさま - まじで本気で大好きな小説なんです(TT)良ければ緑の方ﾊﾞｰｼﾞｮﾝのこの小説って作っていただけること可能でしょうか？可能でしたらぜひともお願いしたい限りです(TT) (2019年8月15日 6時) (レス) id: 217d972b87 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：たろちゃん | 作成日時：2019年6月27日 21時
