コンビニ ページ8
「はぁ〜...」
私の大きなため息とともに、深夜のコンビニの自動ドアが開く
明日の塾の初授業に向けて、オッパから解いておくように、と渡された課題
全然終わらないのにオッパは寝かせてくれなくて...ずっと監視されながら解いていた
ペンのインクがきれたから、という口実で私は勉強から解放され、近所のコンビニに来ていた
正直オッパがあそこまでしつこかったとは...笑
眠い目をこすりながら私の手元を見つめるオッパを思い出して、つい1人で笑ってしまった
「...ふふ」
？？「し、失礼ですね！笑うなんて！」
「え...？」
突然声をかけられた私が驚いて顔をあげると、色白で端正な顔立ちをした男の人が恥ずかしそうに、少し恨めしそうに私を見て立っていた
うわ...男の人なのに、すごく綺麗な顔......
つい彼の顔に見入っていると彼の白い顔が赤くなっていった
しまった、怒らせてしまったかな...見つめすぎた？
私は慌てて彼に謝った
「ごめんなさい、つい見入ってしまって...」
？？「なっ...！」
彼は私が謝るとさらに顔を赤くして、何も言わずに小走りでレジの方に行ってしまった
あー、怒らせてしまった、申し訳なかったかな...
それにしても、本当に綺麗な顔の人だったなぁ...
オッパとはまた違ったタイプのイケメンで
「ん？そういえば...」
彼が最初に声をかけてきたとき、笑うなんて失礼だとか言っていたような...？
まぁ、気のせいか！
ペンとアイスを買って、コンビニをあとにした
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作者名：エル | 作成日時：2017年8月23日 0時
