005 ページ5
「っくぁーーーーー！！！やっぱり酒は最高ー！！！」
プハーーーーと威勢のいい酒飲みを披露しているのはドンヒョクにフラれたてホヤホヤの私ことAです。
やっぱり酒がないとやってられない！！飲み足りない！！！そう思った私は一人で夜遅くまでやっていた個人経営の居酒屋に入った。
あんな振られ方をされてノコノコと誰も待っていない寂しい家に帰れるかっての
というかやっぱりドンヒョクに女の子として見られてなかったんだなぁ。
あの時のドンヒョクの顔を思い出して悲しくなる。
私じゃダメだったかな。じわりと視界が滲んでくるのがわかった。
「大将！！！！もう一杯頼む！！！」
「お嬢ちゃん、飲みっぷりは素晴らしいけど大丈夫かい？？程々にしないと帰れなくなるよ。」
「大丈夫大丈夫！！！もう私に失うものなんてないのさ！！！
....うぅ....」
あぁドンヒョク....私の最愛よ、今日だけは許してほしい。今日でこの恋は終わらせるから
せめて今日が終わるまでは好きでいさせて
「お姉さん、俺も一人だから一緒に飲もうよ。」
トントンと肩を叩かれて振り向くと
同じくスーツ姿で仕事終わりであろうサラリーマン
「あれ、お姉さん？聞こえてる？？」
な、なんだこのイケメンは、、、
笑顔がかわいい。笑顔が可愛い男に悪い奴はおらん。(私調べ)
そしてなんだがいい匂いがする。香水とかじゃなくて、なんだが柔軟剤のような安心させてくれるような、そんな香り。
うわ〜なんていい男....
あまりの造形美に気を取られていると顔がこのイケメンの纏ういい香りが漂ってくるほど近くに迫っていた
「おーーーーい」
「えっ、あっ、はい！！！！」
「そんな、立たなくて大丈夫だよ。」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 582人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：まゆ太 | 作成日時：2022年2月19日 22時
