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「じゃあな、花火大会楽しみにしてる。」
「うん、送ってくれてありがとう。じゃあまたね」
家まで送ってくれたドンヒョクを見送って家に入る。
すると、カバンに入っていた携帯がブーブーと揺れた。
画面を確認すると、ジェノくんから連絡が来ていた。
“無事家には着きましたか？‘’
‘’無事家に着きましたよ“
‘’電話していい？“
‘’うん、いいけど何か急用？“
そう返信を入れると、ジェノくんから間髪いれずに電話がかかってきた。
「もしもし、ジェノくん？どうかした？」
《やっほー、Aちゃん。今日ドンヒョクと二人で遊びに行ったんでしょ？楽しかった？」》
「.....っあー、そうなの。遊びに行ったよ、ジェノくんも一緒にとは言ったんだけどね」
《はははっありがとう。気持ちだけ受け取っておくよ、なんだかんだ言ってドンヒョク、Aちゃんのこと大好きだもんね。2人で遊びに行きたかったんだよ》
「だ、大好きって！？ジェノくんも知ってるでしょ？私は振られた身だよ...」
《前とは違ってすごく女の子扱いされてるでしょ？》
確かに、告白する前と告白した後だと確実にドンヒョクの優しさの加減というかベクトルがなんだか...前よりも柔らかくなった気がする...。
「そうだけど....はーあー、ドンヒョクは何を考えてるんだか！！」
《Aちゃんさぁ、まだドンヒョクのこと好き？》
「え？....」
急にそう問いかけてきたジェノくんに心臓がどきりと音を立てる
私はまだドンヒョクのことが好きなのだろうか、
たとえ好きだったとしても、区切りをつけるべきだろうか
「んーん、もう好きじゃないよ。仲のいい男友達って感じ」
《そっか、
じゃあ俺ともデートしよう。》
「...へ？デート？？」
《うん、これからは遊びに行きたくなったら俺とデートして。
今日のこともすごく妬いちゃってるから》
「それってどう言うこと？」
《言わなきゃわかんない？...ははっ、見かけによらず欲しがりだな〜》
「ちょっと！揶揄わないでーーー」
《好きだよ》
《一目見た時から、ずっと好き》
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作者名：まゆ太 | 作成日時：2022年2月19日 22時
