こっちむいて！ドンヒョク (ページ17)

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ドンヒョクとの約束の日。天気はとても良くて、まるでお出かけ日和を表しているかのよう。

自分の準備を終え外に出るとドンヒョクの車が既に停まっていた。

「おっせーぞ、A」

「こう言う時だけ早く来るんだから。」

「良いじゃん、こう見えて俺スゲー楽しみだったの」

さ、どうぞ。と慣れたような手つきで助手席を開ける。

若干遠慮しながら乗り込むと、中ではドンヒョクが好きだというおしゃれな洋楽が流れていた。

「ドンヒョク、こんな可愛い車乗ってたんだ。なんだか意外」

「可愛いだろこの車、めっちゃ人受けいいんだ」

　

「ふーん、あっそ。」

また自分の知らないドンヒョクの部分が垣間見えた気がした。

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「へぇ〜浴衣ってこんな種類あるんだ、女子って大変だな〜。」

目的のショッピングモールに着くと、私たちはすぐに浴衣を売っている店に向かった。

ドンヒョクは沢山の浴衣で溢れている店内を興味津々そうにぐるっと見回した。

「ドンヒョクは甚平でしょ、それならあっちだよ？」

「えー、折角ならお互いのやつ選ぼうよ。なんか楽しそうじゃん」

そう言ったドンヒョクは、じゃ、また30分後な〜と言って去って行った。