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「これがだいたい今教えられる仕事かな。また何かわからないことがあったら気兼ねなく教えてね。
というかジェノくん。....本当にびっくりしたよ...。そういえば私の名前教えてたっけ？」
あいにく私はお酒でどれだけ二日酔いになっても記憶は飛ばない体質なので、自分が名乗った覚えがないのにも関わらずジェノくんが私の名前を知っていたことが疑問だった。
「あぁ、それなら居酒屋のお支払いの時に財布から名刺落としてたからさ、その時に、うわ！まさかの俺の異動先の人なんだ〜っていうのもわかったよ。」
「うそ！言ってくれたら良かったのに....！あ、あとジェノくんこっち」
ジェノくんの肩を引き寄せて小声で言った。
「あのーー、本当にあの夜のことは他言無用で....。お互いお酒に飲まれてたし....忘れようね....。」
「えー？それはAちゃん次第だよ。」
「ちょっと...！！！」
「ねぇー、何話してんの？？」
「っ....ドンヒョク、、」
後ろからドンヒョクが拗ねたような声で声をかけてきた。
「俺、ドンヒョク。ジェノだっけ？初めましてだよな？俺ら」
「......うん。初めまして、ドンヒョク。Aちゃんからよく話は聞いてるよ」
「おい、まじかよー。A、変なこと吹き込んでないだろうな？俺先輩風吹かせるんだから邪魔すんなよ？？」
「わ、わかってるよ！」
それにしても...とっても気まずい。かたや先日私が振られた男。かたや先日私が関係を持った男。
それになぜか心なしかジェノくんの笑みが怖い。
「そうだ、今日ジェノの歓迎会やろうぜ？俺とAとジェノの3人でさ、」
「それは嬉しいな、もちろん参加するよ。ありがとう。」
「じゃあ俺お店予約しとく！また後でなーーー！」
そう手のひらをひらひらと振ってドンヒョクは上機嫌で去っていった。
「あれがAちゃんを振ったドンヒョクくんとやらねぇ」
「その言い方やめてジェノくん。」
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作者名：まゆ太 | 作成日時：2022年2月19日 22時
