第2話 人影の気配 ページ4
千代はいつになくぼんやりとしていた。彼女には姫巫女と言うにふさわしい能力がある。その力はふとした瞬間に鋭くなることがあった。
「何か……頼りになる人が来る……」
千代が呟くと琳空は周りの匂いを嗅ぎ始めた。琳空は犬並みの鋭い嗅覚を持っている。その範囲は広く、覚えている匂いならばある程度離れていても嗅ぎ分けることが出来る。まるで犬のようだが、これが彼の特徴の一つだ。
「確かに来ているみたいだな」
「誰が来ているんだよ？」
玉子豆腐を離れの縁側に座って食べていたユキが琳空に尋ねた。いつの間にか庭先に面した離れに移動していたらしい。
「さっきも聞いたろ。頼りになる人が来るって」
「千代様がおっしゃったことを聞いていなかったのか？」
琳空と琥珀は、話を聞いていないらしいユキに呆れていた。ユキは今のように他人と話がずれることがある。彼は２人の呆れ顔を見ると頬を膨らませ、不服そうに反論する。自分が小さな子供のように扱われたことが気に入らなかったらしい。
「ちゃんと聞いていた。琥珀も何か食べる？」
「私はいい」
琥珀は千代以外の人に対しては冷たい所がある。恐らく、彼女のサバサバした物言いが相手に冷たい印象を与えるのだろう。実際、彼女自身が他人となれなれしく接している場面を見た者はいないらしい。
「ふーん。琳空、玉子豆腐ありがと。おいしかった」
「別にいいって」
琳空はそう言うと器用に屋根に上り、遠くを眺めだした。すると琳空の瞳が赤く染まる。彼の瞳は遠くを探査したり、透視する時に赤くなる。それを利用して偵察のようなこともこなしたことがあるらしい。だが今の所、そういった人物はすぐ近くまで来ていない。それでも琳空の瞳はちゃんと人影をとらえていた。
「なんか視えるのー？」
下からユキが呼びかける。琳空は頷いたが、それが彼に見えたは分からない。それでも琳空は遠くを視ていた。彼が視た人影は同じくらいの大きさをしている。それが誰であるか、モノクロの世界を見ている琳空にも分かった。
「あと何分くらいで着くかな？」
穏やかな夕陽が辺りを包み込む中、琳空は静かな屋根の上で小さく呟いた。小さな人影は急いでいるのだろう、歩くには速いスピードで皇神社に近づいて来ていた。
ラッキーカラー
あずきいろ
ラッキー方角
西 - この方角に福があるはずです
おみくじ
おみくじ結果は「末凶」でした！
タロッコ
結果は 節制 (ラ・テンペランツァ) でした！
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ROM民(プロフ) - 日向信乃さん» すみません、勘違いしていたようです。やはり巡回していると自分でも気付かない内に判断力が低下してしまうようですね…。反省し、改めさせて頂きます。ご迷惑をお掛けして、誠に申し訳ございませんでした。 (2015年11月12日 22時) (
レス) id: 67f8438bca (このIDを非表示/違反報告)
日向信乃(プロフ) - ROM民さん» ご指摘感謝と言いたいところですが、この話のどこが二次創作にあたるのか教えて頂けないでしょうか? (2015年11月12日 20時) (レス) id: 149e2c85db (このIDを非表示/違反報告)
ROM民(プロフ) - はじめまして。「オリジナルフラグ」が外れていませんよ。二次創作ですので、棲み分けにご協力お願いいたします。 (2015年11月12日 20時) (レス) id: 67f8438bca (このIDを非表示/違反報告)
天宮信乃 - 。愁音 。さん» 久し振りー！琳空役のもんどす。名前変更しときます (2014年11月24日 15時) (レス) id: 8b41fe3180 (このIDを非表示/違反報告)
。愁音 。(プロフ) - お久しぶりです！忍役の者です！用は無いけど来てみましたー♪ (2014年11月23日 13時) (レス) id: d300b57f7a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：信乃＠琳空 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Assuming4/
作成日時：2014年6月29日 15時
