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「、、、、、好きだよ。
俺、Aちゃんのこと、好き。」
「、、、、、、、、慎太郎くん、、、。」
「分かってるよ。
分かってんだって、、、、、。
だけどね、、、、、
俺、Aちゃんから店長の話聞いたり、
店長と一緒にいる時のAちゃん見てると、
、、、、、、めっちゃ苦しいの。」
握られた手がぎゅっと力強く包み込まれる。
少し伸びた前髪の隙間から見える瞳は真っ直ぐに私を見ている。
けど、表情は少し悲しそうで、
「ごめん、、、、、だけど、、、私。」
「俺、、、、、
Aちゃんに振り向いてもらえないことが苦しいんじゃないんだよ？
Aちゃんが、店長が好きで、辛そうにしてるのが俺、耐えられない、、、、、。
そばにいたいのに我慢してるのも、
好きって素直に言えないのも、
自分の気持ち隠して無理してるところも、、、。」
頬にあった手は握られたまま、ぐいっと慎太郎くんの方に引っ張られて、
ふらついてそのまま慎太郎くんの胸におさまった。
もう片方の手で頭をポンっと撫でられて、
いつも私を慰めてくれる優しい手が、
今日はいつもより、心に響いてしまった。
「俺にして、、、、、、、俺がAちゃんのそばにいて、一緒に笑っていたい。
なんて、ずるい、、、かな？」
「、、、、、ずるいよ、、。」
違う、
「ごめんね、、、。」
違うんだよ。慎太郎くん。
好きな人から10年も想い伝えられないで、ずるずると逃げて、
なのに、慎太郎くんの優しさにつけ込んで、
想いに答えられないくせに、気がある素振りに気づかないふりしてた。
私が一番ずるい。
「私、、、慎太郎くんとは、、、、、友達でいたい、、、、、。」
「うん、、、、、分かってる。」
北斗たちもうすぐくるから、
今だけ、、、、、
なんて言って、慎太郎くんは首筋に顔を埋めてくる。
すりすりおでこを擦ってくるのが少しこそばゆくって、肩をすくめる。
少し距離感がバグってて、笑顔がすんごく可愛くて、雰囲気が大型犬みたいで人に甘えるのが上手で、場を明るくしてくれる慎太郎くんを
もう近くでみることはできなくなるんだなって考えてしまうと
少し悲しくなってしまう。
、、、私はやっぱりずるい女だ。
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くま(プロフ) - よしのさん» わーーー！嬉しいです！ありがとうございます！！！！体の心配までしてくださって（ ; ; ）これからも楽しんでくれたらうれしいです！！！！ (2021年6月3日 18時) (
レス) id: 726b2f49ea (このIDを非表示/違反報告)
よしの(プロフ) - 好きな小説に出会ってしまった！！！このご時世ですので、お身体ご自愛ください＾＾ (2021年6月1日 21時) (レス) id: 2f2270aaf2 (このIDを非表示/違反報告)
くま(プロフ) - 七七盛さん» いつもコメントありがとうございます！！答え合わせ！そうやって言っていただけるとと嬉しいです！！！ (2021年5月25日 19時) (レス) id: 726b2f49ea (このIDを非表示/違反報告)
七七盛(プロフ) - 続きが楽しみでいつもしおりより前のとこからたっぷり読ませて頂いてます！店長の正体知りたいです！個人的にちょっと思い浮かぶ人を重ねて拝読していますが最後に答え合わせのような感じで知れるの最高ですしまた読み直して楽しめるし嬉しいプレゼントだと思いました！ (2021年5月23日 4時) (レス) id: fe5caf252e (このIDを非表示/違反報告)
くま(プロフ) - みおさん» そうなんです！あの曲の日本語訳がほんとに切なくて私の好きな曲の一つです… (2021年5月8日 18時) (レス) id: 726b2f49ea (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：くま | 作成日時：2021年4月30日 12時
