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もやもや。
2年間一緒にいたはずなのに、初めて聞いた。
私以外の女の子の事は名前で呼んだことないはずなのに。
急に嫌な気持ちになる。
そんな自分に嫌気が差す。
可愛い後輩が出来たことは良いこと。
そのためのいちさん会。
けどお酒のせいで上手く思考が回らない私は。
可愛くない言葉を発しそうになる、飲み込む。
「っあの、優吾先輩！」
ダブルコンボ。
後ろを見れば、噂のいずみちゃん。
ちょっと顔を赤らめて、ワンピースをひらひらさせてる。
…靴下まで可愛いだなんてとんだ皮肉だ。
『ほら、呼ばれてるじゃん、ゆーご先輩』
たぶん上手く笑って、その先は見たくなかったから
さっさと喫煙所に向かおうとした。
きっときょもなら呆れてる。
いいよ、自業自得なら笑ってくれ！
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「A先輩！？」
「佐藤ちゃんどうしたの？？」
そんなひどい顔だったんだろうか。
上手に取り繕えてると思ったのに。
煙草を吸ってたもりもりコンビがあわあわ心配してくれる。
『もうしらないもん』
言い放って煙草に火をつけた。
ジュって音が鳴って、久しぶりに紙煙草を吸う。
肺に静かに入る煙に気持ちが詰まりそうになる。
ちらっと優吾の方を見たのか
あーあ…って2人がこちらを見ながら様子を伺ってくる。
「ありゃやっちゃってますね」
「高地鼻の下伸びてる…やば…」
ドン引いた顔をしてこっちを見るから笑いそうになった。
と、同時に落ちる涙。え、なんで。
「えっえっ！泣かないで！？くださいよ！？」
焦った慎太郎が敬語を使えなくなって一層焦ってる姿を見て歯止めが効かなくなった。
慎太郎のせいだ全部。
「いずみちゃんだっけ、あの子クラッシャーの匂いぷんぷんするもんね」
「いやでもそしたらフツー樹さんのほう行きません？」
「そこで無害そうな奴に行くのがクラッシャーだよ…」
だって樹なんて誘えば来るやん、って
この場にいないふたりのことを言ってるから陰口だ。
…けどそれに救われた。私性格悪い？
「大丈夫です！A先輩の方が全然美人なんで！！」
「そうだよ、いずみちゃんなんかより良い人だから！」
「俺ちょっと乗り込み行ってきますわ」
そう言って吸い殻をぐしゃぐしゃ捨てて、
Tシャツの袖を捲ってダンダン歩いて行こうとする慎太郎をモリちゃんが止まる。
その姿に笑えてきた。
コンコン、とされてきょもが喫煙所の外で不服そうな顔をしてる。
ごめんごめん、きょも煙草吸えないもんね。
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sail(プロフ) - 葉乃さん» コメントありがとうございます🙇♂️私も太郎さんも、そのお言葉に励まされています！最後までお付き合い頂きありがとうございました。これからもよろしくお願いします☺️ (2022年3月8日 22時) (
レス) id: 68c0c1ca67 (このIDを非表示/違反報告)
葉乃(プロフ) - 完結おめでとうございます！！お二人ともとても大好きな作者さんだったので、初めて見た時は思わず二度見してしまいました(笑)同じ世界線でも、全く違う雰囲気の6つのお話にとても惹き込まれました！お二人とも大好きです！これからも応援してます！ (2022年3月7日 19時) (レス) id: 7399201dc4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：sail
x他1人 | 作者ホームページ：http://ma-no homepage
作成日時：2022年3月2日 3時
